
流通大手イオングループが提供する独自の電子マネー、WAON。
WAONの発行枚数は、2020年5月時点で約8,185万枚と、国内でもトップクラスの規模を誇っています(※)。
※セブン&アイグループのnanacoは6,905万枚(2020年2月時点)、JR東日本グループのsuicaが8,273万枚(2020年3月時点)そんな、日本の人口にも迫る勢いで発行されているWAONですが、よりよく活用していくためにはどのような点を押さえれば良いのでしょうか?
WAONポイントが貯まる3種類のカードは各々対応範囲が違う
WAONポイントは、ほかのポイントサービスと比較した際に、少々解りづらい点があります。それは、対応カードが3種類あって、各々の対応範囲が微妙に異なっている点です。
- クレジット機能の付いた「イオンカード(WAON一体型)」
- 電子マネー専用の「電子マネーWAONカード」
- 現金支払い専用(2020年4月より)の「WAON POINTカード」
の3つが、WAONポイントを貯められるカードとなります。
WAONポイントとWAON POINTの違い
上記の3つのうち、特に注意が必要なのが、「電子マネーWAONカード」と「WAON POINTカード」の違いです。
WAONポイントは電子マネーでWAON POINTは現金
電子マネーWAONカードが電子マネー専用のポイントカードで、WAON POINTカードは現金払い専用のポイントカードなのはご理解いただけたと思いますが、実はそれぞれ、ポイントの種類が違うのです。
- 「電子マネーWAONカード(電子マネー専用)」→WAONポイント
- 「WAON POINTカード(現金払い専用)」→WAON POINT
になります。
WAONポイント(電子マネー)とWAON POINT(現金)では加盟店が異なる
単に名前が違うだけなら問題は無いのですが、この、WAONポイント(電子マネー)とWAON POINT(現金)、実はそれぞれ加盟店も異なるのです。
WAONポイントの加盟店
https://www.waon.net/shop/
WAON POINTの加盟店
https://www.smartwaon.com/ext/001/partner_b/store.html
例えば、大手スーパーのマルエツやカスミの場合、電子マネーWAONカードで買い物はできますが、WAON POINTカードは使えません。
これは一例ですが、微妙に加盟店舗が異なっていますので、注意が必要になります。加盟店舗数としては、WAONポイント(電子マネーWAONカード)の方がだいぶ多いですので、WAON POINT(WAON POINTカード)の方が、貯められない、または使用できないというケースに遭遇する確率の方が高いでしょう。
イメージとしては、WAON POINTは、よりイオングループでの買い物に特化したポイントという具合でしょうか。
WAONポイントはsuicaでWAON POINTはTポイントまたはPonta(ポンタ)ポイント
今なお、WAONポイントとWAON POINTの違いがピンとこない方は、次のように識別すると良いかもしれません。いちど「WAON」という名前(ブランド)を取っ払って認識してみるのです。
- WAONポイント→suica、nanaco
- WAON POINT→TポイントまたはPonta(ポンタ)ポイント
こうすると、だいぶ判りやすくなるのではないでしょうか。
ちなみに、nanaco、Tポイント、Ponta(ポンタ)ポイントの詳細につきましては、下記をご参考になさってください。
ちなみに、電子マネーWAONカードは、予めWAON POINT会員に登録をしておくと、WAON POINT加盟店で買い物した際には、WAONポイントではなくWAON POINTが貯まる仕組みになっています。
貯まったWAONポイントは、別途手続きでWAON POINTに変換することはできるのですが、自動的に貯まった方が手間は省けるでしょう。
「イオンカード(WAON一体型)」なら両方に対応
いちいち識別(使い分け)が面倒くさいと感じる人も多いでしょう。そういった方は、クレジットカードタイプである「イオンカード(WAON一体型)」を使うのも手です。
イオンカードであれば、WAONポイントとWAON POINTの両方に対応しているからです。
問題なのは、イオンカードはクレジットカードなので、審査があるという点です。また、クレジット払いを避けたい場合は、現金で電子マネーWAONにチャージすることもできますから、そのような使い方をすると良いでしょう。
ときめきポイントとWAONのポイントの違いは?
イオンカードを使っている方の場合、実は、WAONのポイントは、慣れるまでは更に複雑になってしまいます。イオンカードには、「ときめきポイント」という独自のポイントがあるからです。ときめきポイントは、WAONのポイントとどう違うのでしょう?
捉え方としては、ときめきポイントは、各種クレジットカードで買い物をした際に貯まる、クレジットカード独自のポイントという位置づけで捉えておいた方が、頭の中での仕分けが楽だと思います。JCBのOki Dokiポイントのようなものです。
ただ、「ときめきポイント」は、イオングループが運用しているクレジットカードのポイントなので、ポイントの使い道として、イオングループ独自のポイントである、WAONに交換することもできますよ、という位置づけです。
そういった意味では、イオンカードは、クレジットカード利用をすれば、イオングループでの買い物に限らず「ときめきポイント」が貯まり、WAONポイントやWAON POINTの加盟店では、プラスしてこれらのポイントも貯められる、ポイント活用という点はお得なクレジットカードと言えます。
今回は違いについて、要点をまとめさせていただきました。後日、「WAONポイント」「WAON POINT」「ときめきポイント」の交換先や還元率、そして使い道など、より実用的なところに踏み込んで紹介していきたいと思います。
まとめ
1.WAONのポイントが貯まるカードは3種類あるが、各々で独自に貯まるポイントを有している。
2.電子マネーWAONカードは「WAONポイント」、WAON POINTカードは「WAON POINT」、イオンカードは「ときめきポイント」と、それぞれポイントの種類が異なる。
3.「WAONポイント」はsuicaやnanaco、「WAON POINT」はTポイントやPonta(ポンタ)ポイント、そして「ときめきポイント」はJCBのOki Dokiポイントのようなものと思えばよい。
4.ただし、これら3つとも「イオン」という企業に紐づいているため、「WAONポイント」と「ときめきポイント」はWAONポイントやWAON POINTに交換できる。