警備員のための用語集―詰所とは?存在の意味や工事現場での役割など

青空ブログでは、以前より、特にダブルワークとしての警備の仕事について紹介をしてきました。中には、これから警備の仕事に就こうとする方、就いてばかりの方向けの記事も少なくありません。

警備の仕事をすると、建設関連のものを中心に、専門用語も少なくはなく、これまで警備や建設の世界に無縁だった方は、はじめのうちは戸惑うこともあるでしょう。

そこで、特に初めのうちは、恥ずかしくて他人には聞けないけど、実はよくわかっていないと思われる用語をテーマに、時々記事を書いていきたいと思います。

今回は、「詰所」についてです。

詰所とは

詰所(つめしょ)とは、元々は、大きな寺社の門前町に設置されていた、遠方から参拝に来た人が一時的に宿泊をするための、低料金で提供していた簡易施設が由来とされています。

特に名のある自社ですと、各地方から一度に集まってきますから、その自社の門前町には、それこそ各地方の詰所が存在していたというわけです。

詰所がある意味とは?病院や交通そして建設など多くの業界でお馴染み

日用品や電機メーカー出身の方や、IT関連といった業界出身の方には馴染みの薄い存在でしょうが、医療業界や交通機関、そして建設業界といったあたりの世界では、詰所は非常に存在感のある、寧ろ切っても切り離せない存在となります。医療の世界では、詰所というよりは、ナースステーション(近代的にはスタッフステーション)と言えばピンと来るでしょうか。

医療や交通、建設など、これらの業界に共通しているのは、非連続勤務(シフト制)である点です。前または後の勤務者との業務引継や、業務の合間の休憩や待機、そして場合によっては詰所で仮眠など、詰所には実に様々な意味合いがあるのです。

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詰所は工事現場には基本的にあり集合場所や朝礼(夜礼)の場所に

では、警備員にとって特に関係が深い、建設業界の詰所は、一体どのようなものなのでしょう?

警備員にとってまず詰所が関係してくるのは、勤務における集合場所としてです。建設現場の場合はそうでもありませんが、道路工事現場の場合ですと、実際の工事現場と詰所が離れていることも珍しくありませんから、集合場所を間違えないように注意しましょう。

建設現場や道路工事現場に携わる、いわゆる「2号警備」は屋外での業務が基本です。勤務中に突然の雨に見舞われたり、長時間立ちっぱなしで足が痛くなったり、といった状況がよくあります。基本的に、詰所内には荷物(持参したバッグ)を置くことができますから、事前の準備はぬかりないようにしましょう。

はじめて警備の仕事に就く方や、警備員になって間もない方は、こちらの記事を参考に、準備を進めてみてください。

常勤になったら詰所のロッカーに対策グッズの保管を

2号警備の場合、警備員になりたてのうちは、特定の現場に固定されることなく、経験を積む目的からも、色々な現場を転々とする場合が多いかと思います。ですが、ある程度経験を重ねていくと、特定の現場に、常勤として配属されるようになります。

道路工事現場はそうでもないですが、建築現場の場合ですと、プロジェクト(工事)が数年に渡って続く場合が大半です。常勤になれば、詰所にあるロッカーを貸し出されることになります。先述の天候の変化(雨対策)もそうですが、夏場の暑さ対策や、冬場における寒さ対策もしっかりとやっておきたいところです。いざという時に慌てないために、そういった関連グッズを、ロッカーに置いておくのも良いでしょう。

まとめ

1.詰所とは、元々は寺社の門前町における簡易(宿泊)施設のことを指していた。

2.交通機関や医療機関、そして建設業界といったところでは、詰所は馴染み深いものであり、当直の業務引継や、業務中の休憩、会議、そして仮眠場所など様々な役割を担っている。

3.常勤になると個人ロッカーが割り当てられることが多い。特に建築現場だと数年単位で続くことも多いので、雨対策のみならず、暑さ対策グッズや防寒グッズの控えをロッカーに置いておくと良い。

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