
冬場になってくると、多くの家庭で活躍する石油ストーブ。石油ストーブは灯油を燃焼として動きますが、灯油は一体どこに行けば買えるのでしょうか?今回は、灯油をどこでどうやって買えばよいかをテーマに書き進めていきます。
灯油を買うといったらガソリンスタンド!宅配をやっているところも
灯油を売っている場所、で大抵の人がまず連想するのは、ガソリンスタンドではないでしょうか。実際、最も灯油を簡単に入手できるのはガソリンスタンドと言えるでしょう。
大抵のガソリンスタンドは灯油をセルフ販売
灯油は、多くの場合ガソリンスタンドの端っこに販売コーナーがあります。セルフサービスのスタンドでなくても、灯油の場合はセルフで販売されている所が多いです。給油機にお金を投入し、持ち込みのポリタンクに必要量を注入する流れです。
なお、灯油を購入する場合、料金の支払いは、ガソリンスタンド各社が展開している非接触型のスピード決済ツールで行うことも可能です。例えば、エネオスでいえばEnekey(エネキー)のようなツールです。
ガソリンスタンドの魅力は、何といっても立地と数の多さでしょう。多くの方は車やバイクで行くでしょうが、運ぶことさえできれば、別に自転車でも徒歩でも構いません。ガソリンスタンドは、灯油を買うにあたって、最も条件を選ばない手段と言えるでしょう。
とは言っても、クルマで買いに行くのが最も楽であることは間違いありません。ただし1つ注意点があります。それは、車内で灯油をこぼしてしまったときです。灯油の臭いはなかなか取れません。灯油の臭いの取り方については、こちらを参考にしてください。
ガソリンスタンドの中には宅配サービスを行っている所も
実は、ガソリンスタンドの場合、意外と多くのところが灯油配達サービスも行っています。とくに、住宅地にあるスタンドの場合は行っている確率が高いです。
配達をしてもらえば、大切なクルマやバイクが灯油で汚れる心配はないでしょう。ただし、配達に当たっては店舗によって諸々の条件があります。集合住宅の高層階は不可ですとか、一定量以上の注文じゃないと受けない、いった内容です。また、配送をしてくれるのは発注日の翌日となり、当日の配送は基本的に不可能です。
宅配サービスの有無を含め、詳細については、ガソリンスタンドのウェブサイトを確認するか、電話で問い合わせるのが確実です。
ガソリンスタンドは残った灯油の引き取りも
灯油の場合、もし余ってしまうと扱いが大変です。そんなことをする人はいないでしょうが、もし灯油を下水に流してしまおうものなら、悪臭被害などだけではなく、最悪は下水道管の爆発事故が起きてしまいます。そうなってしまうと、懲役処分や多額の賠償金といった憂き目にも会ってしまいます。
大量の灯油を処分する際は、専門の業者に処分を依頼することが必須となります。依頼を受けてくれるのは、不用品回収業者だけではなく、店舗によってはガソリンスタンドでも残った灯油を処分してくれます。
最も確実なのは、灯油を購入した先のガソリンスタンドに廃棄を依頼することでしょう。購入した先であれば、高い確率で引き取ってくれるはずです。そのためにも、レシートは念のため保管しておいた方が良いでしょう。
灯油はホームセンターでも買える!ポンプやポリタンクも
ガソリンスタンドの次にイメージをする灯油の販売先が、ホームセンターではないでしょうか?
特に、冬場が寒い地方にある大型のホームセンターなら、ほぼ灯油を取り扱っています。ホームセンターで灯油を買う場合の最大のメリットは、その価格(安さ)でしょう。全てとは言えませんが、ガソリンスタンドよりも安い価格で灯油を販売しているところが多いです。灯油購入の基本量となる18L(18リットル)で300円違う場合もあります。
ただしデメリットもあります。ガソリンスタンドほど、支払方法に柔軟性がない点です。多くのホームセンターの場合、前売り券式での販売となります。安い価格で売ってくれているので、仕方ないといえば仕方ないのですが。また、その敷地面積から、殆どの場合郊外にあるため、休日でなければ寄れないなど、通いにくい点も難点でしょう。
ホームセンターでは、ポンプやポリタンクといった部品も併せて売っていますから、そういった部品を買うついでですとか、灯油を安い値段で購入することが最重要な場合には、ホームセンターはベストな選択肢と言えるでしょう。
灯油の配送業者や冬季限定の巡回販売で買う方法も
「灯油~、灯油♪」のスピーカーでお馴染みの、冬季になると住宅地に現れる巡回販売や、灯油の配送業者に配達を依頼して灯油を購入する方法もあるでしょう。
何といっても、これらのメリットは、自分たちが足を運ばなくても灯油を買うことができる点です。高齢の方や、怪我などで身体が思うように動かない場合には、業者を利用するのも選択肢でしょう。
難点は、(配送する人の)人件費がある故に、灯油の販売価格が割高である点と、支払方法が基本的に現金のみである点でしょう。
多少偏見があるかもしれませんが、特に灯油の配送業者は、都市部から離れていて、かつ冬場が寒い地域に点在している印象があります。転勤や引っ越しで、そのような地域に移住した場合、配送業者の確認をしておくと良いでしょう。
灯油は一部の米屋でも売っている!宅配OKなところもあり
最後に紹介する灯油の販売チャネルが、米屋です。比率として多いとは言えないのですが、特に昔から代々商売している米屋の場合ですと、灯油を扱っている場合があります。
なぜ灯油を扱う米屋があるのか?元々は米を炊く薪炭
なんで食品(お米)を扱っている店が燃料を?と疑問に思う方も多いでしょう。実はこれ、先ほども少し触れましたが、元々は、米屋が昔、薪炭を販売していた名残で灯油も扱っているのです。
昔は、今のように炊飯器が無く、釜で米を焚いていました。また、昔はガスなんてありませんから、薪や炭で火を起こさないと米は焚けませんでした。ですから、薪炭は米屋にとって切って離せないものであり、当時はどの米屋も取り扱っていました。薪炭には昔から暖房の用途もありましたから、部屋を暖める目的でも薪炭は買われていたのです。
そこから時代が流れ、文明も発達していき、部屋の暖房手段が、薪炭から石油(灯油)へと変わっていきます。米屋にとっても貴重な収益源ですから、流れでそのまま灯油も扱うようになっていったわけです。
米屋も店によっては宅配サービスを行ってくれるところも
そんな由来で灯油も扱っている米屋ですから、ガソリンスタンドと同様に、自宅への配送サービスも行っているところもあります。ガソリンスタンドと違うのは、米屋の場合は、(状況に寄るでしょうが)灯油の当日の配送も受け付けてくれる点でしょう。個人店舗の良さとも言えるでしょう。
今では目にする機会も減ってきた米屋ですが、近所にある場合には、問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ
1.灯油を買うなら、ガソリンスタンド、ホームセンター、米屋、宅配業者といった選択肢がある。
2.値段の安さなら、ホームセンターが再安値の場合が多い。
3.ガソリンスタンドの場合、現金だけではなく、スピード決済ツールのような電子マネーで支払うことも可能な点がメリットとなる。場所によっては配送サービスも行っているが、基本的に当日の配送は受け付けていない。
4.一部の米屋が灯油も販売しているのは、米屋が昔、米と一緒に、釜で焚くために必要な薪炭も扱っていた名残となる。