
フレッツ光全戸加入プランとは
着々と導入数を増やしている「フレッツ光全戸加入プラン」と言うサービス。
NTT東日本・西日本が提供する「フレッツ光」をオーナー一括契約で提供するサービスです。
導入された物件には、光配線方式(光ファイバーを部屋の中まで引き込んである)で高速インターネットが利用できるようになっています。
フレッツ光マンションタイプと言えば、建物によって「VDSL方式」「LAN方式」「光配線方式」があります。
VDSL方式やLAN方式では100メガが最高となっていますが、全戸加入プランは光配線方式で提供されているので、200メガと1ギガのどちらかが提供されています。
インターネット完全無料の物件も多い
全戸加入プランは、NTT東西が提供しているため、回線部分は無料でもプロバイダ料金だけは入居者負担になるところもあります。
しかし、プロバイダも全戸一括用に特別なプランをオーナー向けに提供しており、入居者負担が発生しない物件も多くあります。
確認してから、物件を決めるようにしましょう。
従来のインターネット無料物件とどう違う?
大きく違うのは光配線方式であるということです。
従来のインターネット無料物件はLAN方式で提供されることがほとんどです。
一本の光ファイバーを全室で共有しますから、速度低下は否めません。この方式はシェアード方式と呼ばれます。
また、LANケーブルも「カテゴリー5(100メガまで対応)」(10ギガまで対応はカテゴリー7)で提供されていることが多くあります。
裏話をすると、カテゴリー5のLANケーブルなら安く設備が構築できるために使われます。はっきり言って業者の儲けです。
表向きには「1ギガの光ファイバー無料」と謳っていますが、物件への引き込み線が1ギガの光ファイバーを1本使っているだけです。しかも使われているLANケーブルはカテゴリー5、それをLANで部屋の数だけ分岐して使うのですから、遅くて当たり前です。無知な消費者は騙されてもいいのでしょうか???
厳しい事を言えば、大手の管理会社などは自社の収益の為にこの様なサービスをオーナーに売りつけている?とも取れます。
大手管理会社もすべてが悪いわけではありません。光ファイバーでLAN構築している建物もあります。
殆どのオーナーがその違いを理解することも出来ないでしょうから可哀そうです。
見分け方は少し難しいかもしれませんが建物の脇にBOXがついていて、多くの物件はその中にLAN配線が収容されています。その中に配線があるので開けられれば直接見る事が出来ます。収容されているケーブルが直径5㎜程度の線であればLANケーブルで0.5㎜程度であれば光ファイバーです。
また箱の外側に光ケーブル収容とか光BOXなどの名称が入っていることがあります。その場合も光ケーブルの可能性が高いですが、開けてみないと確認は難しいです。
オーナーにとってはせっかく、お金を払っても入居者があまり喜んでいないと言う現実を多分知らないでしょう。
そうはいっても、シェアードでも利用者が少なければ、速度が出る場合もありますので、ないよりはマシです。
それでは全戸加入プランは、絶対速いのか?と言えばそうでもありません。
全戸加入プランは光配線方式で速いはずですが、プロバイダがネックになって速度が出ない場合があります。
4Kテレビ視聴やひかり電話も利用可能
フレッツ光全戸加入プランでは、映像サービスも充実しています。
ひかり電話も導入できるので、固定電話の基本料金を安く使うことが出来ます。
基本的に個人で申し込むフレッツ光と同等のオプションサービスを選ぶことが出来ますので、選択肢が広いです。
ここら辺もシェアードと違うところです。
まとめ
インターネット無料物件は標準の設備としてますます増えていくでしょう。
地上波のネット配信が始まれば、その役割はさらに大きくなります。
携帯代の節約にもなるので、光回線は自宅に欲しいところです。
自分でネットを契約すれば4000円前後の負担を強いられますので、賃貸物件の人気設備1位に「インターネット無料」がなるのもわかります。