
夏と言えばそうめんですね。頂いたものなど毎年たくさんのそうめんが我が家にはあります。
そんなそうめんですが賞味期限があります。古物(ひねもの)と言って古い程価値があるかと思えばそうでもないのかも知れません。そんなそうめんについて色々調べてみました。
古物(ひねもの)そうめんとは?
そうめんは古物と言って高級なそうめんがあります。
そうめんは秋から初春のころに作られますが、その年に販売されるものを「新物」1年間熟成させて翌年に販売されるものを「古物」翌々年に販売されるものが「大古物」として販売されます。
このようにそうめんは熟成させるとコシが出ておいしくなるとされています。
そうめんの賞味期限は
さて、時間をかけて熟成させたそうめんですが、賞味期限が存在します。
賞味期限とは「おいしく食べる事の出来る期間」を示したものですが、そうめんの場合は1年~2年程度となっています。
しかし手延べそうめんの場合は3年6か月程度とさらに長くなります。
同じ原料でうどんなどの賞味期限が短いのに対してそうめんの賞味期限が長いことは少し興味がわきます。
なぜ、同じ原料で作ってこうも賞味期限が違うのでしょうか?
実は長期保存によって食感などに与える影響が細い麺ほどプラスに働くそうです。逆に太い麺はマイナスに働くそうで、そんなことからもそうめんは長期保存に向いていると言えそうです。
手延べそうめんと機械麺で違う賞味期限
そうめんと言っても機械麺と手延べそうめんとあります。どちらも原材料の小麦粉は変わらないのですが、製造方法が違います。
機械麺は生地を薄く延ばして機械で切ったものを言います。対して手延べそうめんとは小麦粉に食塩と水をまぜてよく練ったもの食用植物油を使い縒りをかけながら、引き延ばしと熟成を何度も繰り返し乾燥させたものです。
手延べ麺はグルテンの形成が違うために食感が良く値段も高価です。
何度も熟成させて作る手延べそうめんは、製造工程で縒りを掛ける際に食用植物油使いますので、そうめんの大敵である湿気を寄せ付けにくく賞味期限が長くなっています。
それ以外にも手延べそうめんは何度も縒りを掛ける事によって食感がしっかりしているおかげで長期の保存に対しても食感が失われることがなく、賞味期限を定める際に参考となる官能評価に関しても有利といえます。
官能評価とは味や見た目食感などが失われていないか?を評価することで、賞味期限を決める際に行われる項目の一つです。
賞味期限切れのそうめんいつまで食べる事が出来るか?
賞味期限が機械麺と手延べによって違いがあることがわかりました。
それでは賞味期限が過ぎてしまったそうめんは食べる事が出来るのでしょうか?
当然ですが賞味期限が切れても食べる事が出来なくなるわけではありません。
しかし賞味期限が切れたそうめんはいつまで食べる事が出来るのか?非常に気になります。
というのも寝かして作ったそうめんは大古物として高級品として売られるわけですから、保存方法さえしっかりしていればもっとおいしくなるかもしれません。
調べてみると熟成させて食べるには3年程度が一番良いとされてました。
それ以上の年月が過ぎると小麦粉の風味が落ちてしまい味が落ちてしまうそうです。
ただ、食べる事が出来ないわけではありません。
適切な保存方法であれば10年でも食べられるという報告もあります。
そうめんの賞味期限切れは保存状態によるところが大きいようです。その為食べる際にしっかりと自分で見極める必要があります。
保存する際に注意することは?
適切な保存場所にあれば賞味期限でも食べられるそうめんですが、どのように保存しておけばいいのでしょうか?
そうめんは湿気、虫、などが苦手です。
湿気はカビの原因ともなるので出来るだけ湿気の少ない場所に保存するようにします。
もう一つの大敵虫ですが、シバンムシやコクゾウムシがそうめんなどを食べますので虫に食べられないように注意しましょう。
そうめんは直射日光を避けて湿気の無い冷暗所に保存するようにしましょう。
ジップロックやタッパーなどに入れて冷蔵庫などで保存するのも良いです。
但し冷蔵庫の場合は出し入れを頻繁に行うと結露が発生して湿気を呼び込んでしまうので、いったん袋に入れたまま常温に戻してから開封するようにしましょう。
まとめ
そうめんは優秀な保存食です。
手延べそうめんの場合は賞味期限も3年6か月とかなり長い期間が設定されています。
また3年くらい熟成させたものはコシがでてさらにおいしくなるものもあります。
保管するときは湿気や虫に気を付けて保存します。
食べる際は傷んでいないか十分確認してから食べるようにしましょう。