
棚などに冬眠していたアクセサリー類ってありませんか?しばらくつけてないシルバーアクセサリーが多いのではないでしょうか。
ところが、取り出してみたら、錆だかカビだかよくわからないものが付着しているなんて状況に遭遇した方も少なくはないはずです。
今回は、シルバーアクセサリーの黒ずみの原因や、落とし方などの対処法を紹介していきます。
シルバーはなぜ、黒ずんでしまうの?
大切なこととして、シルバーの黒ずみは錆やカビ、そして酸化ではありません。「硫化」によって、製品の表面の汚れが付着してしまう現象です。
硫化ってなに?
硫化とは空気中などに含まれている硫黄成分が化合することを指します。シルバーにできる黒ずみは、空気中などにおける硫黄成分と銀が化合することで、表面にできた「膜」になります。
シルバーの黒ずみは落とせるの?
シルバーの黒ずみは、錆などとは違って、比較的簡単に落とすことができます。
方法は実にいろいろで、挙げていくとキリがないので、筆者が実践した次の方法を紹介します。
①眼鏡拭きで磨く
②銀磨きクロスで磨く
③アルミホイル&塩水で煮る
④研磨剤入りの歯磨き粉で磨く
軽度の黒ずみなら、眼鏡拭きでもOK
眼鏡を拭く要領で磨けばOKです。実に簡単ですね。しかしながら、次の問題点があります。
・肝心の眼鏡拭きに使えなくなってしまいます(当たり前ですね 笑)
・年季が入った黒ずみ落としには、あまり効果がありません・・・。ちょっとした汚れなら、眼鏡拭きでも大丈夫ですが。
従って、他に方法がない時の、超応急処置としての選択肢が妥当でしょう。
最も無難な対処法は、銀磨きクロスで磨くこと
正直なところ、銀磨きクロスで磨くのが最も無難です。研磨剤が入っているので、繰り返しの使用や、細かな装飾があるシルバーアクセサリーでの使用は躊躇われるかもしれませんが、何回か使う分には全く問題ありません。言っても、黒ずみ落としなんて、年1回やれば良い方でしょうから。
私自身が以前使ったのは、「光陽社 ポリマール SP 銀みがきクロス(光陽社)」という商品です。価格は500円ちょっとで済みますので、お財布的にも痛くありません。
基本的には、こちらでほぼ解決なのですが、一点問題があります。
窪みや隙間など、布が届かない箇所の多いシルバーアクセサリーの場合、汚れが取り切れないことがあります(そもそも、そんな箇所は他人から見えないことが殆どですが・・・)。
隙間に付着した黒ずみは、歯磨き粉がおすすめ

そんな、隙間汚れを取る際の方法としてお勧めしたいのが、「③アルミホイル&塩水で煮る」「④研磨剤入りの歯磨き粉で磨く」方法です。
どっちがいいの? という疑問がわくと思いますが、筆者の独断と偏見で言えば、「正直、大差ありません」
ですが、それでは話になりませんので、強いていえば、歯磨き粉で磨く方法でしょうか。筆者の場合、アルミホイル&塩水だと、やや億劫に感じてしまうのです。アルミホイルを切らしていることも多いですし(笑)。その点、歯磨き粉であれば、基本切らしていることはありませんし、仮に切らしていても、自宅にストックがある人が大半でしょう。
使用していない歯ブラシにつけて磨くのがベターだと思いますが、シルバーに直接塗って、指で擦る方法でもOKです。その場合は、“隙間汚れを磨く”ことを念頭に置いて、隙間に届くよう、歯磨き粉は多めにつけておきましょう。
予防も肝心、汗が付いたら濯ぎ、温泉入浴時の着用は控えましょう。
風邪など同じで、予防ができていれば、修繕なんて手間がかかることはありません。筆者の経験上、次を意識していれば、黒ずみは抑えられると思います。
汗をかいたときは、帰宅後すぐにぬるま湯で濯ぎましょう。
最も身近な黒ずみの原因は汗でしょう。硫化の原因となる硫黄は、微量ですが汗の中にも含まれます。とくに汗を多くかく夏場は、帰ったら水道のお湯で濯いで(または浸け置き洗いして)、汗を洗い流しましょう。
シルバーアクセサリーを着用しての温泉入浴はNG
シルバーの黒ずみ予防法として、最もやってはいけないのがこれでしょう。温泉旅行なんていったら、長年連れ添っている家族や、見栄を張る必要がない仲間うちだったら別でしょうが、多少なりとも着飾りたくなると思います。
ですが、我慢してください。温泉ほど、硫黄成分がたっぷりな場所はありません。
まとめ: シルバーアクセサリーに黒ずみが付いた際の落とし方
1.シルバーアクセサリーの黒ずみは、錆と違って頑固な汚れではないので安心してください。
2.大して高価ではありませんので、銀磨きクロスを買うのがベストです。
3.銀磨きクロスが届かないところ黒ずみ除去には、歯磨き粉を活用しましょう。
4.対処よりも予防が大事。シルバーアクセサリーをつけての温泉入浴は避け、着用時に汗をかいたときのケアは忘れずに。