チャタテムシ撃退!畳や古新聞に生息する虫の対策・特徴・生態・など

みなさんは畳や障子、古い本などの上を歩いてる小さな虫をダニやノミだと勘違いしていませんか?それはたぶん【チャタテムシ】です。梅雨時期などの蒸し暑い季節になると大量発生なんてことも。 

そこで今回はチャタテムシを撃退するために、特徴・生態などを勉強していきます。 

チャタテムシってどんな虫? 

チャタテムシはチャタテムシ目に属する昆虫の総称で、世界では1700種類程がいます。野外の種類には有翅のチャタテムシも多く見られますが、屋内で見られるチャタテムシは無翅で体長1㎜~2㎜ぐらいの小さなものが多いです。障子にとまったこの虫が、茶をたてるような音をだすことからチャタテムシという名前がつきました。 

チャタテムシの仲間はどれも体が比較的柔らかい小さな昆虫で、多湿を好みます。 

チャタテムシ類は雑食性で植物片、花粉、昆虫での卵なども食べますが、とくにカビ類、酵母などを好んで食べます。植物標本、貯蔵食品などを食害する害虫として知られていて、古い紙や糊も食べるため書籍からも発生するほか、湿度が高い部屋では壁紙の糊から多数発生することがあります。 

チャタテムシが発生すると、チャタテムシをエサとするツメダニも発生することがあります。ツメダニは吸血はしませんが、まれに人を刺して体液を吸う被害を及ぼします。ツメダニに刺されると、かゆみや皮膚炎が発生したりします。 

チャタテムシの主な種類としては、コチャタテ科のコチャタテ、コナチャテ科のヒラタチャタテなどがいます。 

コチャタテ 

体長1.5~2㎜程度で、淡黄白色で頭はやや桃色で、全世界に分布していて、日本でも全国に分布しています。 

コチャタテは、屋内に生えたカビを摂食します。高温多湿の時期、特に6月の梅雨時期に発生することが多いですが、湿気がこもる環境では年中発生します。 

一般家庭・製粉工場・穀物倉庫・博物館・図書館などに生息していて、穀粉・乾燥食品・昆虫標本・糊付けした書籍などを食害します。また、畳やそば殻の枕などからも発生することがあります。 

コチャタテは1年に数回の発生を繰り返す多化性で、メスは一生で約30個程の卵を産みます。 

ヒラタチャタテ 

体長1㎜程度で、淡褐色で、無翅で体全体が柔らかく、全世界に分布していて、日本でも全国に分布しています。 

ヒラタチャタテは、メスのみの単為生殖によって増殖するため、オスは発見されていません。カビの生える高温多湿の場所を好み、屋内に生えたカビを食べると、繫殖旺盛になります。 

カツオ節・ビスケット・チーズなどの乾燥食品を食害します。また、食品以外にも動植物の標本も食害します。 

古くなった書籍や畳や、高湿度の部屋の壁紙やその糊からも多数発生します。また、食品や飲み物に混入する害もあります。 

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チャタテムシ撃退法 

チャタテムシを撃退する方法は、【殺虫剤・燻煙剤(バルサン)】・【アルコールスプレー(エタノール)】・【掃除機・粘着シート】などがあります。 

殺虫剤・燻煙剤 (バルサン)

チャタテムシを撃退するには殺虫剤・燻煙剤(バルサン)を使うのが最も効率がいい方法です。 

部屋全体から押入れやタンスといった目の届きにくい場所には、殺虫成分を含んだ煙を部屋に充満させるタイプのものを使うと効果があります。チャタテムシは、このような薬剤に非常に弱く、短時間で撃退することができます。また、燻煙剤の中には、特殊注入針を使って、畳や絨毯の内部に薬剤を噴射できるものもあるので、うまく使えば家全体のチャタテムシを一掃することができます。 

しかし、チャタテムシの卵には効果がないため、卵から羽化する2週間後を目安に、もう1回燻煙剤を焚くのがオススメです。 

アルコールスプレー(エタノール) 

チャタテムシはアルコールにも弱いので、ドラッグストアなどで売っているアルコールスプレー(消毒用エタノール)を吹きかけるのも効果があります。 

アルコールスプレーの場合、食品にかかっても影響がないので、お米の中にいるチャタテムシや食器棚にも使用することができます。 

またアルコールスプレーは、チャタテムシのエサとなるカビを破壊してくれるため、チャタテムシを駆除するでけでなく、エサを無くしてくれるので、再繁殖を防ぐことができます。 

掃除機・粘着シート 

見える範囲のチャタテムシを撃退するなら掃除機・粘着シートで撃退できます。 

しかし、掃除機の場合排気によってチャタテムシがどこかに吹き飛ばされて、別の場所で繫殖してしまうなんてこともあるので、粘着シートでコロコロする方がいいと思います。 

チャタテムシを増殖させない方法 

住処やエサになるものを適切に管理 

本だけでなく、古新聞やダンボールを置きっぱなしにしないようにしましょう。、これらの古紙がゴミ置き場や押入れといった湿気がこもりやすい場所に長時間置かれているとチャタテムシの住処になってしまう恐れがあります。 

1番シンプルな予防法は、定期的に処分することです。しかし、古紙を日曜大工などで使うためにとっておくという人は温度管理がしっかりして、清潔な状態を保って保管することで、チャタテムシが増殖するのを防ぎましょう。 

食品 

チャタテムシは雑食なので、小麦粉や乾麺・カツオ節など何でも食べます。常温で保存している食品は、チャタテムシが好む温度や湿度の状態で保存されているため、しっかり密閉できる容器に移し替え冷蔵庫に保管することで、チャタテムシが発生しにくい環境が作れます。 

清潔にしてエサをなくす 

こまめに掃除することで、チャタテムシのエサとなるものを減らすことができます。 

チャタテムシはカビをエサとするため、浴室やトイレやキッチン周りを綺麗にすることで、チャタテムシは、増殖できなくなります。またチリやホコリには、チャタテムシが食べるカビや虫の死骸、人間のフケや抜け毛がまざってます。普段掃除する場所だけでなく、部屋の隅や家具の裏側、押し入れなどの手が届きにくい場所にもホコリが溜まってないか定期的に確認しましょう。 

まとめ 

どのような家にも発生するチャタテムシですが、直接危害を加えることはありません。しかし、感染症や中毒を引き起こす可能性があるため、チャタテムシが発生する前に駆除と対策をしっかりやることが大切です。 

チャタテムシを発生させないためには、湿気に注意が必要です。押し入れや日の当たりにくい部屋の場合は、なるべく風通しを良くしましょう。 

自分の手に負えない程、大量発生してしまったら業者さんに頼むのもいいと思います。 

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