レトルトカレーの賞味期限が切れた!いつまでなら食べる事が出来るか?

保存食として便利なレトルトカレーですが、長期保存が可能なために、つい忘れられて賞味期限が切れてしまうこともよくあります。

レトルトカレーの賞味期限は?

レトルトカレーの賞味期限って実は商品によってまちまちなんです。

短いものだと半年というものもあり、非常食用になると5年とかなり長い期間賞味期限が設定されているものもあります。

同じレトルトカレーなのになぜこんなに違いが生まれるのでしょうか?

賞味期限が半年から5年と言えば根拠を知りたくなります。

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レトルトカレーはなぜ傷まないのか?

賞味期限が幅広く設定されていることを考えると、何らかの理由があるはずです。

そこで、レトルト食品について少し触れていきたいと思います。

レトルト食品はパウチによって密封され容器ごと加熱して殺菌を行います。その為微生物等は死滅して密封された状態なので外から微生物などが入り込まない限り傷まないという事です。

レトルト食品のパウチには半透明なビニールで作られたものや、アルミコーティングされたものを使ったパウチがあります。

その違いはアルミを使ったものは光を通さないので、光による変質を抑えることが出来るのでビニールを使ったものより長期の保存が可能になります。

半透明なビニールに入っているレトルトカレーの方が賞味期限が短かくなるという事です。

パウチの差によって賞味期限の差が生まれるという事です。

賞味期限の設定方法による違い

レトルトカレーの賞味期限の差がパウチによるものと書きましたが、もう一つ賞味期限に差が生まれる要素があります。

賞味期限とは、「おいしく食べる事の出来る期限」を指しています。決して消費できる期限ではありません。

よく賞味期限切れは食べない方がいいという方がいますが、食品ロスを削減する観点から消費者庁賞味期限切れでも食べられることをアピールしています。

賞味期限は食べられなくなる期間ではありません。

それではその賞味期限はどのように決められるのでしょうか?

理化学検査や微生物検査などいくつかの衛生上の問題に関して項目がありますが、レトルト食品の様な長期保存が出来る商品は官能評価によって賞味期限が決めらることが多くなります。

官能評価とは「見た目」や「味」の問題です。見た目や味に変化が生まれた場合は、おいしく食べる事の出来る期限に引っ掛かります。

このようにメーカーがこれ以上味が落ちたら商品として出せないと判断した場合はそこで賞味期限が設定されるという事です。

具材や高級志向などこだわりカレーは味のレベルも高いところを要求されるので、賞味期限も短くなるという事なのです。

このように賞味期限の設定は、容器などによるものや商品の目指すコンセプトなどによって違いが生まれるという事になります。

賞味期限切れのレトルトカレーはいつまで食べる事が出来るのか?

賞味期限切れのレトルトカレーは多くの場合は衛生上の問題ではなく見た目や味の問題で賞味期限が設定されていることがわかりました。

賞味期限の設定では安全係数かけてあらかじめ余裕を持って設定されています。

安全係数とは例えば10か月で味変化が起こったとします。実際はそれぞれの環境が違うため賞味期限をギリギリで設定はしません。その為に余裕を持って安全係数というものを掛けて算出されます。推奨されている安全係数は0.8とされていますが、その数字が使われているとは限りません。

10か月に安全係数0.8を掛けた8か月が実際の賞味期限に設定されるという事です。

なので少なく見積もっても賞味期限の1.2倍程度は味の変化も少なく食べる事が出来るという事です。

賞味期限が1年の物であれば2,3か月過ぎたものでも問題なく食べる事が出来ると判断できます。

それを過ぎた商品に関してはどうでしょうか?

先述した通り味が落ちるからと言って腐るわけではありません。

そこから先は不味くなるカレーをどこまで許容するかの問題ですアルミのパウチの場合は光による変化も少ないので長い期間食べる事は出来るでしょう。

但し具材が溶けてきたりすることは否めません。

食べる際には十分に確認して食べるようにしましょう。

賞味期限切れのレトルトカレーは過ぎたところで問題なく食べる事が出来ると書きましたが、様々な要因で食べる事が出来なくなるケースもあります。

まず保存状態ですが、基本的に直射日光を避けて温度が一定の冷暗所に保管することが条件になっています。

賞味期限もこの条件をしっかりと守った場合の話であって保存方法がダメな場合は賞味期限内であっても中身に変化が生じている場合もあります。

特に賞味期限切れをのレトルトカレーを食べる際には容器に穴などが無いかよく確認してから食べるようにしましょう。

パウチがパンパンに膨らんでいるような状態は中でガスが発生していることが考えられます。このような場合も食べるのはやめておきましょう。

また、臭いや味に違和感などがある場合は食べるのをやめておきましょう。

まとめ

レトルトカレーは商品のよって賞味期限がバラバラである。

その理由はパウチによるものや商品のコンセプトなどによっても差が生まれる。

レトルト食品は衛生上の問題は少ないが中身の変化は起きる。

賞味期限切れを食べる際は味や臭いなどを確認してから食べるようにする。

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