ヌマエビは金魚やメダカと水槽で混泳させるのにおすすめ?

ペットショップに行くと必ずといってよいほど目にする謎の小エビ。

あれはヌマエビという種類なのですが、一体どのような生き物なのでしょう。

ヌマエビは淡水域に棲息しているエビ

ヌマエビ(ヌマエビ科)は、熱帯から温帯の淡水域に生息するエビを含む分類群です。代表的なものとして、アクアリウムで人気のミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビなどがいます。

また、ヌマエビ科は、一科のみでヌマエビ上科を構成します。

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビは水槽の掃除屋として人気

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビは、飼育の世界では「水槽の掃除屋」として人気です。 ヌマエビは雑食です。水槽の下層部分で、苔や上層部分にいる魚の食べ残し、時には死骸も食べてくれ、水槽を奇麗にしてくれるというわけです。また、この2種類は、いずれも透明感があって見栄えがするので、単体で飼育する対象としても人気のようです。

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ヌマエビは金魚やメダカを食べる?

ヌマエビと一緒に水槽に過ごさせる魚は、どのようなものが良いのでしょうか?ヌマエビは、凡そですが、20℃~25℃の水温が適温で、比較的寒さにも強い(ヤマトヌマエビよりもミナミヌマエビの方がより強い)ので、水温調整はあまり気にせずに飼うことができます。そのため、メダカや金魚と同居者として重宝される傾向があるようです。

ヌマエビは生きた魚は基本的には食べない

先ほど、ヌマエビは雑食と書きました。そして、ヌマエビは掃除屋との異名を持ちます。となると、ブラックバスのように何でも食い尽くしてしまうのではないか?という心配がないでしょうか。

大丈夫です。基本的に、ヌマエビは生きた魚を食べることはしません。ただし、魚が弱っている場合には、ヌマエビが食べられるサイズの魚の場合、ヌマエビが食べてしまうことが稀にあるようですので、絶対ではないことは頭に入れておいてください。

金魚と一緒にするならヤマトヌマエビ

ヌマエビは熱帯魚ではありませんから、比較的水温調整に気を遣わなくて良い、と書きました。ですので、金魚やメダカといったポピュラーな魚とのパートナーにもってこいです。ただし、種別ごとで向き不向きはあります。

もし、金魚と一緒にヌマエビを飼育したいなら、ヤマトヌマエビが良いでしょう。ただ、金魚は悪食で有名です。体長が5cmほどあるヤマトヌマエビは大丈夫でしょうが、ミナミヌマエビですと、体長が2cm~3cmしかないため、金魚の口に簡単に入ってしまいます。

ヤマトヌマエビでも、金魚の口に入らないサイズの大きめなものにしましょう。その観点から、大型の金魚はNGです。

メダカと一緒にするならミナミヌマエビ

一方、メダカと一緒にするなら、ヤマトヌマエビではなくミナミヌマエビでしょう。

なぜ、ヤマトヌマエビではないのかと申しますと、実は、ヤマトヌマエビは割と攻撃的な性質を持っています。そして、ヌマエビが夜行性なのに対し、メダカは昼行性です。夜にじっとしていて動かないメダカは、ヤマトヌマエビに襲われてしまう可能性があるのです。そのリスクが、ミナミヌマエビに変えたらゼロになる、わけではありませんが、基本的には無いと言えるレベルなので、ミナミヌマエビの方が安全でしょう。

また、ミナミヌマエビは寒さに強いヌマエビです。冬場でも屋外飼育ができるレベルですので、メダカの相手としてはこちらがなおよいでしょう。

ヌマエビは水質変化に敏感なので注意

最後に、ヌマエビを飼育するにあたって気を付けていただきたいことを書いて終わりにします。この2種類に限らず、エビ全体に言えることなのですが、ヌマエビは水質の急激な変化に弱い生き物です。水質の管理には充分に気を付けてください。

ちなみに、ヌマエビにとっての最適な水質は、ph値6.5~7.0の弱酸性~中性の範囲になります。金魚やメダカのそれと同じです。

まとめ

1.ヌマエビ(ミナミヌマエビとヤマトヌマエビ)は、飼育の世界では「水槽の掃除屋」として人気。

2.飼育に適した水温と水質が、金魚やメダカと同じなため、ヌマエビはそれぞれとのパートナーとして人気。金魚と一緒にするならヤマトヌマエビ、メダカと一緒にするならミナミヌマエビが良い。

3.ヌマエビは急激な水質変化に敏感なので、飼育するときには注意を。

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