熱帯魚の水合わせが必要な理由と時間は?点滴法とは何か

熱帯魚の飼育でよく言われる「水合わせ」という言葉。

わかっているようでわからない。そのように感じている人も多いのではないでしょうか? 今回は、その水合わせについて紹介していきます。

なぜ熱帯魚を飼う際に水合わせが必要なのか

何を当たり前のことを・・・と思われるかもしれませんが、熱帯魚は、本来熱帯の地域に生息している魚です。日本の(家の中)ような気候ではありません。急激な環境変化は、体に大きな負担を伴います。人間で例えれば、南国暮らしの人が、いきなり標高3,000メートルの高地に瞬間移動をして生活を強いられるような感覚でしょうか。

熱帯魚は人間よりも遥かにデリケートですから、急激な環境変化はストレスや細菌感染のもとになってしまいます。そういったことを防ぐために、水温及び水質(ph値)を熱帯魚本来の環境設定から変化させることなく、水槽へと引っ越しすることが、熱帯魚の水合わせを行う目的になります。

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熱帯魚の水合わせに必要な時間

水合わせの目的は、熱帯魚に環境変化の負荷をかけないことです。従って、じっくり時間をかける方がより良い、ということになります。目安としては1時間~2時間程度はかけるイメージでしょうか。

ただし、どの魚もというわけではありません。水質の変化に強い熱帯魚と、そうではない熱帯魚がいます。アカヒレ(コッピ―)などは、水質変化に強い魚とされていますので、1時間かけずに水入れを行っても問題はないでしょう(1時間程度かけた方がベストなのは言うまでもありません)。反対に、コリドラスのように、特に幼魚時の水質変化に弱いような熱帯魚は、時間をかけて慎重に行った方が良いでしょう。

熱帯魚の水合わせは簡単にできる?点滴法ってなに?

さて、実際に水合わせをやってみましょう。用意する道具は次のものです。

用意するもの

・蓋つきの容器(水槽)
水合わせをする熱帯魚を一時的にいれておく容器です。バケツなどでも良いですが、熱帯魚が飛び跳ねる可能性を考えると、蓋がついた容器がベストです。ザリガニ用のカゴ辺りがベストかと思います。

・エアチューブ
水槽の水を、熱帯魚がいる容器へ灌ぐためのホースです。

・エアストーン
エアチューブが抜け出さないための重りです。また、水槽に既に熱帯魚がいる場合には、ホースに誤って入ってしまうことを防ぐ役割もあります。

・一方コック
水槽の水を灌ぐ量を調節します。

・エアレーション
元々熱帯魚が生息していた水に生息しているバクテリアなどが活性化し、水中の酸素が欠乏してしまう場合のリスクを回避するために必要です。

・温度計
水温合わせで必要です。

・ヒーター
水温が下がってしまった際、調整するのに使います。

・ネット
水合わせが終わった熱帯魚を、水槽へと移す際に使います。

水合わせの手順は、大きくわけて3つのステップです。水温を合わせる、水質を合わせる、水合わせが完了した熱帯魚を移す、となります。

水温を合わせる

熱帯魚が暮らす予定の水槽に、ペットショップで購入した熱帯魚入りの袋をそのまま浮かべます。30分~1時間ほど浮かべれば温度が同じになります。

そんな長時間袋詰めのままで・・・と気になる方もいるでしょう。ペットショップで袋詰めされた際、6時間程度は酸欠にならない量の酸素が注入されているのが通常ですので、心配しなくて大丈夫かと思います。

水質を合わせる

一時滞在用の容器に熱帯魚を袋の水ごと移します。そうしたら、エアチューブで水槽と熱帯魚がいる容器を繋ぎます。スポイトなどでコック側(水槽の水を灌ぐ側)を吸引し、魚がいる容器へと水が流れるようにします。

そうしたら、コックを調整し、水を注いでいきます。

点滴を注入するように水槽の水を移し替える点滴法

この、水槽から熱帯魚がいる容器へ水を移す際に、1秒間に数滴程度のゆっくりとしたペースで水を移し替えていく手法を、点滴法と呼びます。

点滴法の利点は、水をゆっくりと移し替えますので、熱帯魚への変化を慎重にみられる点です。急激な変化を防げるということですね。デリケートな種類であればある程、この方法が良いでしょう。

水合わせが完了した熱帯魚を移す

水合わせが終わったら、熱帯魚を水槽に移しましょう。念のため、水温と、熱帯魚がいる容器の温度にずれがないかチェックしてください。温度が違う場合は、熱帯魚がいる容器をヒーターで温め、水槽の温度に合わせましょう。水温が合ったら、引っ越し完了です。

水合わせ直後の餌やりは控えめに

人間もそうですが、引っ越し直後はなかなか落ち着かないものです。熱帯魚は人間以上に繊細です。水合わせした日は、熱帯魚の消化不良を防ぐ意味でも、餌やりは控えた方が無難なようです。

水合わせの翌日から餌を与えていき、水合わせの翌々日を目途に、本来の量の餌をあげるイメージで進めてください。

いかがでしたでしょうか。

正直申しまして、水合わせは数時間がかり、餌やりも含めれば数日がかりに及ぶ作業なため、簡単とは言えません。ですが、水やりをきちんと行えば、病気にならず健康に過ごしてくれる熱帯魚も多くいるのは事実です。

大切なパートナーの今後に関わることですから、じっくりと丁寧に行ってください。

まとめ

1.水合わせは、熱帯魚が環境変化で病気にならないために必要なプロセス。

2.熱帯魚に関しては、急激な環境変化を防げ、様子をこまめにチェックしやすい意味で、点滴法による水合わせで、1~2時間程度かけて行うのがベター。

3.水合わせは、簡単ではなく、すべて含めると数日がかりの面倒な作業ではある。しかし、水合わせをきちんとやることで病気にならない熱帯魚も多いので、かける手間以上の価値がある。

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