燃料残量警告灯(ガソリンランプ)が点灯!あと何km走れるの?

みなさんは『燃料残量警告灯ガソリンランプ)』が点灯してから、どれくらい走行できるか知っていますか? 

この燃料残量警告灯は、「給油ランプ」「エンプティランプ」などとも呼ばれていますが、この給油ランプが点灯すると、「すぐにガス欠になってしまうんじゃないか?」と心配する人も多いと思います。 

最近では、「燃料費節約のためにガソリンを半分しか入れない」人や、「ガス欠が怖いから半分になったら給油する」人や、「メーターが1/4以下になったら給油する」人などもいて、ガソリン給油のタイミングは人それぞれのようです。 

そこで今回は、ガス欠の心配をしなくてもいいように燃料残量警告灯が点灯するタイミングや、点灯後にどれくらい走行できるかなどを解説していきます。 

ガソリンタンクの容量はどうやって決まる? 

ガソリンタンクの容量、つまりガソリンが満タンに入る量は、車種やグレードによって異なります。 

一般的には軽自動車やコンパクトカーなどの排気量が少ない車種は25~40ℓになっています。(コンパクトカーは40ℓ前後) 

また、排気量が2ℓ以上のガソリン車は50~70ℓと、排気量と車格に応じた容量になっています。 

満タンで走行できる距離で、軽自動車やコンパクトカーなら300~400km程度、2ℓクラスより上なら500km以上は走れるサイズ設定している場合もあるようですが、最近では燃費が向上したことと室内スペースの効率をよくするために、軽自動車の燃料タンクが小さくなっているものもあるようです。 

点灯するタイミングは車種によって違う 

燃料残量警告灯の点灯するタイミングも車種やグレードによって異なります。 

以前は乗用車なら10ℓ以下、軽自動車なら5ℓ以下など何となくの基準がありましたが、現在では燃費を基準に少なくとも50㎞程度は走行できるレベルで点灯する事が多いようです。 

例えば、50ℓのタンクで燃費が10km/ℓの車なら、およそ5ℓ以下になったら点灯するということになります。 

また、プラットフォームを共用し同じガソリンを使っている車の場合、点灯するタイミングは燃費の悪い方に合わせるので、燃費がとてもいい車であれば燃料残量警告灯が点灯しても、100km走行できるケースもあります。 

なぜ点灯してから50km走行できると言われているのか? 

燃料残量警告灯が点灯してから50km」の基準は諸説ありますが、よく言われるのが「高速道路の給油所を備えたサービスエリアが約50km間隔で設置されているから」という理由です。 

高速道路を走行中に燃料残量警告灯が点灯しても、次のサービスエリアまでは走行できるとの意味があります。 

しかし、「ほぼ50kmごとに給油所」は道路公団時代の話で、現在の高速道路では200km以上も給油所が無い区間もあります。 

また、高速道路上でのガス欠は「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」となり「反則金9,000円減点2」が科せられる場合もあるので、高速道路を使ってのロングドライブの際には事前に給油ポイントをチェックしておきましょう。 

燃料残量が何ℓで給油ランプが点灯するのかは車の取扱説明書に記載があるので、確認しておくことも大切ですが、ガソリンの残量は余裕を持って走ることが1番だと思います。 

もしガス欠になってしまったらどうすればいい? 

最近の車で走行中にガス欠になることは、メーターや燃料残量警告灯の不具合といった要因がない限りあまりないと思います。 

では、どんな時にガス欠になる可能性があるのかというと、それは渋滞です。 

燃料残量警告灯が点灯した後に渋滞につかまってしまっても、「あと50km走れるはずだからまだ大丈夫」と思いますよね。 

しかし、渋滞中はエンジンを動かしているのでガソリンは確実に消費していますし、その時の燃費はほぼ最低レベルです。 

燃費の悪い車なら20kmも走行せずにガス欠になるかもしれませんので、高速道路では特に注意が必要です。 

そんな時に思いつくのは、JAFへの緊急要請です。 

高速道路でガス欠になってJAFに頼んだ場合、JAF会員なら実費(ガソリン代)のみで基本無料です。 

非会員の場合は、作業代や救援車・後方支援者の高速代金などを含め、2万円以上かかってしまいます。 

しかし、最近は自動車保険に「ガソリン配達無料サービス」というサービスが付帯されている場合もありますので、保険内容を確認してみましょう。 

なお、このサービスは「届けるのは無料だが、ガソリン代は有償」「届けるのもガソリン代(10ℓ程度)も無料」と2つの形態があるようです。 

ガス欠が車に与える影響 

ガソリンが無くなってくると、まずアクセルの反応が鈍く踏んでも加速しなくなり、エンジンから異音や異常な振動がしたり、車体もギクシャクするようになり最後には止まってしまいます。 

またガス欠を繰り返すと、燃料ポンプ・インジェクター・バッテリー・スターターモーターなどの寿命が短くなる可能性があります。 

近年増えてきている直噴エンジンの場合、シリンダー内に直接燃料を噴射するため、ガス欠を繰り返すとこのインジェクター先端のノズルの潤滑が失われ、ノズルを傷めてしまう事があります。 

また、ガス欠時には燃料のパイプラインからもガソリンがなくなってしまうため、給油してもすぐにガソリンがいきわたるわけではないので、スターターを多く回すことになり、スターターやバッテリーに負担を強いる事になります。 

まとめ 

燃料残量警告灯は最初は点いたり消えたり事があります。 

これは加減速やコーナーリングの際にタンク内のフロートが動くことが原因です。 

あくまでも目安なのですが、燃料残量警告灯が点いたり消えたりしているうちはまだ燃料が残っていると安心感がありますが、点灯しっぱなしになるとかなり燃料は減っている事になります。 

燃料残量警告灯が点灯してから50kmは走行できるとありますが、ガス欠になると車にかなりの負担をかけることになり、故障の原因にもなってしまうので、燃料残量警告灯が点灯したら早めに給油する事をオススメします。 

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