
夏の節電はエアコンから
夏の電気代で大きなウェートを占めるのはやはりエアコンです。
電気代の節約をするならエアコンにかかる電気代を何とかしないと・・・
暑い中電気代が勿体ないからといって、エアコンを使わず家の中で熱中症になるお年寄りも毎年ニュースになりますが、命をかけて我慢することはありません。
エアコンの仕組みを理解して、適切に使ってあげれば節電も出来て快適に過ごすことも出来ます。
エアコンの節電方法の中でも室外機に視点を当ててみたいと思います。
節電するなら室外機を熱から守れ!
エアコンの効き目が弱いと、どうしても設定温度を下げて使ってしまいます。
適正な設定温度は28度と言われていますが、暑い時はもう少し下げて使いたいと思ってしまうものです。
設定温度を1度上げると10%の電気代が節約できるそうです。出来れば設定温度は下げずに冷房効果を上げたいところですね。
エアコンの効き目が悪い
エアコンの設定温度を下げているのになかなか部屋の中が冷えない事ってありませんか?
以前、借りていた事務所のエアコンが、夏の暑い日に限って効かないという事がありました。
管理会社に「エアコンが壊れているんじゃないか?」と問い合わせたところ、電気屋さんを呼んで来て色々調べてもらったのですが、「故障はしていません」との回答でした。
「設定温度20度にしても暑いってことはおかしいでしょ」とさらに問い詰めますが、「故障していないものはどうしようもない」の一点張り。
どうしても、納得のいかない私は「室外機はどこにあるのか?」と聞いて室外機を見に行きました。
普段は立ち入りできない、屋上に室外機はあったのですが、これがひどかった。
炎天下の屋上にびっしりと並んだ室外機。
室外機と室外機の間は人が一人通れる程度の間隔で、向かい合わせに設置してありものすごい暑さです。
これでは、エアコンも効くはずがありません。
エアコンの仕組みは?
そもそもエアコンってどういう仕組みで冷たい空気や暖かい空気を作るのか?なのですが、簡単に説明しておきます。
エアコンは本体と室外機の間をホースで繋いでいます。それぞれに「熱交換器」と言うものが入っていて機能します。
冷房の場合、この熱交換器が室内を熱を奪いホースの中にある冷媒を通して外に排出されます。この時、室内の熱を奪って熱くなった空気を外の室外機から排出されるので、室外機から排出される空気が熱いのはこのせいなのです。
また、室外機内では外の冷たい空気で冷やした冷媒が室内に戻ってきて、室内に冷たい空気を送り込みます。
もし、本来冷やされるべき外の空気が熱かった場合は冷たい空気が室内に戻らなくなり、エアコンの効き目が悪くなる原因となるのです。
設置場所を見直す
仕組みが分かると対策も見えてきますね。
室外機が、直射日光にさらされて熱くなっている状態や、排出した熱がこもってしまうような風通しの悪い場所にある場合はエアコンの効き目が悪くなってしまいます。
この様な条件で室外機が設置されている場合は、日陰や風通しの良い場所に移動することで解消することが出来ます。
しかし、移動するとなると設置工事費がかかってしまいます。また、ホースの延長料金やカバーなど部材費もかさんでくるので、注意が必要です。
長い目で見ればそれもいいかもしれませんがエアコンを買い替える時などに一緒に室外機の場所を移した方が経済的にはいいかもしれません。
日陰を作る
室外機の移動が簡単でない場合もありますよね!
我が家がまさにそうですが、マンションの場合室外機がおける場所って限られています。
日当たりの良い場所にベランダがあり、そこに室外機を置くケースって多くないですか?
そんな時は日陰を作ってあげます。室外機にあたる直射日光を遮ってあげるだけでかなり温度が変わります。
我が家では「すだれ」を使って、日陰を作るようにしています。
安上がりで簡単に出来ます。しかも効果は抜群です。すだれの場合は風通しも良いので、室外機の熱風を閉じ込めないで済みます。
こんな商品もあります。
日陰を作ってあげればいいので、植木などでもいいですね。
注意するのは、「風通しが悪くならないようにすること」です。
水をまく
室外機の周りに水をまくのも効果が期待できます。
いわゆる「打ち水」ですね!
本体に直接かけても、問題はないとは思いますが、大量に水を掛けたりすると壊れてしまうかもしれないのでほどほどに!
打ち水の場合は真夏の場合はすぐに乾いてしまい効果が続きません。応急処置的には効果が期待できます。
まとめ
冷房効果を最大限に発揮するには、室外機の置かれている環境も大切だという事が分かっていただけたかと思います。
室内を効率的に冷やせれば、電気代の節約に大きく貢献します。
「エアコンの効き目が悪いな?」と感じている方は、室外機などもチェックしてみましょう。