免許停止(免停)とは?違反点数・停止期間・免許停止の流れなど解説

交通事故や交通違反などで、「免許停止(免停)や免許取り消しになった」という言葉をニュースなどで聞いたことはありますよね。 

しかし、どのような違反によって免許停止になるのか、免許停止になったら講習がどういったものなのか知っている人は少ないと思います。 

そこで今回は、免許の点数・免停講習・免停の期間などを解説していきます。 

免許停止(免停)とは 

公道を運転する際に必要となるのが、運転免許証です。 

交通違反などによる取り締まりや交通違反による違反点数が加算、累積され一定の点数になると、行政処分によって運転免許証の効力が停止されるのが免許停止(免停)です。 

点数の計算は運転者の過去3年間の交通違反や交通事故に所定の点数を付けていく点数制度によって行われます。 

点数制度は、自分の持ち点が減っていく「減点方式」と勘違いされやすいですが、違反・事故に応じて点数が累積されていく「累積方式」になります。 

免停になると、出頭した日から停止処分が始まり、停止期間の満了まで運転ができなくなります。 

この免許停止処分期間は、違反点数によって異なります。 

運転免許の停止処分を受ければ、当然その期間は運転する事はできず、免許停止処分中に運転した場合は【無免許運転】となります。 

免許停止処分中の無免許運転は、停止処分を受けている点数に無免許運転の25点が加算されるので非常に厳しい処分となります。 

無免許運転の罰則 

違反点数            罰則           行政処分 
 25点   3年以下の懲役または50万円以下の罰金   免許取消 

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免停になる点数と免停期間 

交通違反をした場合は、その違反の内容によって違反点数が加算され、違反点数の過去3年間の累積が6点以上14点以下になった場合、運転が一定期間できない免停になります。 

免停の期間は、道路交通法103条1項に「6ヶ月を超えない範囲で免許の効力を消す」とされているため、免許停止期間は最大で180日間という事になります。 

最短では30日で、その他には60日・90日・120日・150日で6種類の免停期間 

が定められています。 

累積方式とは? 

交通違反をして取り締まりを受けた時に、点数の罰則があり一定の点数になると免停や免許取消などの処分を受けることになります。 

例えば、免許取得した段階で0点から始まり、何かしらの違反をして2点追加されたら「0+2=2」で2点の罰則が科されます。 

そしてさらに、3点の違反をしてしまったら「2+3=5」で5点になります。 

このように違反をしてしまうたびに、その点数を足していきその累積点数が一定の点数に達すると免停や免許取消などの処分が決まります。 

この累積点数は、「3年以内の違反」のみが計算対象となり、4年以前の違反は累積点数として加算されません。 

初心運転者(グリーン)は3点? 

初心運転者の場合は、違反の点数が3点または4点以上に達すると、初心運転者講習の通知がきます。 

この場合は、まだ免停にはなっていませんが初心運転者講習を受講する必要があります。 

注意点としては、「初心運転者講習を受講しても、点数は残っている」という事です。 

その後違反して6点に達すれば免停通知が来て免許停止になります。 

前歴と前科は違う 

前歴】と【前科】では意味が大きく違ってきます。 

簡単に言うと、前歴は不起訴処分になった場合につき、前科は起訴されて裁判で有罪判決を受けた人につきます。 

なので、逮捕されていても起訴されなければ「前歴になり、起訴されて有罪になれば「前科」も「前歴」もつく事になります。 

交通違反の場合は、軽い交通違反に関しては裁判を行わずに、行政の手続きのみで完了する【交通違反通告制度】が適用されます。 

この交通違反通告制度は、ほとんどが不起訴処分となるため前歴がつきます。 

一般的に交通違反での前歴は「過去3年間に免許停止や免許取消処分の回数」を指しますので、他の犯罪の前歴とは意味が異なります。 

交通違反で前歴がつくと、その回数によって免許停止の日数や次回免許停止に至るまでの点数が変わってきます。 

前歴がない場合は、交通違反が6点以上で免許停止処分となり、停止期間は30日~180日までと大きく幅があります。 

交通違反で前歴がついてしまう違反は、スピード違反や無免許運転、人身事故が一般的になりますが、スピード違反は30㎞以上の速度超過があると、「簡易裁判」にかけられて起訴されてしまう事もあります。 

前歴よって免停期間が異なる 

前歴なし 

累積点数    期間 
6点~8点   30日 
9点~11点  60日 
12点~14点 90日 

前歴1回 

累積点数    期間 
4点・5点   60日 
6点・7点   90日 
8点・9点   120日 

前歴2回 

累積点数    期間 
2点      90日 
3点      120日 
4点      150日 

前歴3回 

累積点数    期間 
2点      120日 
3点      150日 

前歴4回以上 

累積点数    期間 
2点      150日 
3点      180日 

停止処分者講習(免停講習)では何が行われる? 

一般的に免停講習と言われている「停止処分者講習」とは、免停処分を受けた人がこの講習を受けることで、免許停止期間を規定の日数よりも短縮する事ができる講習です。 

免停講習は任意の講習なので、絶対に受けなければならないというものではありませんが、免許停止期間が短縮されるのでほとんどの人が受講します。 

講習には、短期講習・中期講習・長期講習の3つの講習があり、停止期間によって受ける講習が異なります。 

3つの講習 

短期講習  停止処分日数30日 
中期講習  停止処分日数60日 
長期講習  停止処分日数90日~180日 

短縮される日数は筆記テストの成績によって決まる仕組みになっています。 

テストの正解率の割合で、優(85%以上)良(70%以上)可(50%以上)の3段階で評価されます。 

テストの点数だけでなく、「受講態度」も重要なポイントとなり、他の受講者への迷惑行為や居眠りなど、意欲のない態度で受講しているとどんなにテストの点数が良くても、1段階引き下げられると規定されています。 

免停講習に必要な持ち物 

・運転免許証停止処分書 
・受講申請書 
・筆記用具 
・講習料金 
・印鑑 
・眼鏡
(必要な人のみ) 

実技や座学もあり 

基本的に、短期・中期・長期とも全て同じ内容で実施されますが、中期・長期になると講習や検査時間が長くなり、短期講習では一部の講習内容が省略される事があります。 

講習内容は、配られた教材を元に講習(座学)が行われ、講習の最後にテストが実施されます。 

主な講習内容 

・道路交通の現状と交通事故の実態 
・安全運転の心構えや基礎知識 
・事故事例に基づく安全運転の方法 

テストの内容は、免許センターによって異なりますが、テストに出る部分を講義中に教えてくれる事もあるので、しっかりと聞いておくことが大事です。 

その後、運転シミュレーターによる指導が行われて、最後に実車の講習となり指導員と共に2~4人1組となり順番に運転をします。 

この実車講習は免停期間の短縮には影響しないので、あまり緊張せず普段通りの運転を心がけましょう。 

免停通知から免停講習終了までの流れ 

違反をして取り締まりを受けたらその日から免停になるわけでありません。 

行政処分出頭通知書が届く 

交通違反で取り締まりを受けてから約1週間~1ヶ月程度で行政処分出頭通知書が届きます。 

ただし、違反の内容や点数によっては2ヶ月以上かかる場合もあります。 

これは、「免許停止が決定したのでこの日に出頭してください」という内容の通知です。 

しかし、出頭日は平日が多いのでどうしても都合がつかない場合は、出頭日を変更したり代理人に免許の返納を頼むこともできます。 

この行政処分出頭通知書に従わないと、罰金や懲役刑にあたる可能性もあり、違反の点数によっては50万円以上の罰金を科される場合もあります。 

免停講習を受講する 

免停講習を受講すれば、最低20日~80日まで免停期間が短縮され、1日で免停が終了するので講習は受けておいた方がいいと言えます。 

受講金額は免停の期間によって異なり、免停30日は約14,000円、免停60日は約23,000円。免停90日以上は約28,000円となっています。 

免停講習後に免許が返還される 

免停講習を受講しなかった人は、免許停止期間が満了した翌日以降、講習を受講した人は免許返還予定日以降に運転免許停止処分書を持参して、住所地を管轄する警察署で返還を受けることができます。 

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まとめ 

免許の停止処分を受ければ、その間は運転ができず免許停止処分中に運転した場合は、無免許運転になってしまい、非常に重い処罰となります。 

免許停止処分は免停講習を講習を受ければ、最短1日で解除となりますが日常の移動手段に支障をきたす事もあります。 

免停処分は、些細な違反であっても積み重ねてなってしまう場合もあるので、日頃から交通ルールを守って、安全運転を心掛けるようにしてください。 

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