
もはや、季節限定用途ではなく、一年中通して欠かせなくなって来つつあるマスク。今回は、マスク着用時において気を付けたい暑さ対策について紹介したいと思います。
気温&湿度上昇時の無理なマスク着用は熱中症を招く
気持ちよすぎる位の快晴で気温が上昇している時・・・もそうですが、何よりも困るのが、気温が高くてかつ降雨などで湿度が高いときのマスク着用ではないでしょうか?
とにかく、息苦しい。
我慢してマスク着用をし続けていると熱中症リスクが
令和2年の現在においては、新型コロナウイルスの影響で、マスクを外す行為が色々な面で問題を生んでしまいます。だからといって、我慢し続けるのも危険です。なぜなら、体調不良を感じながらも我慢し続けてマスク着用をしていると、熱中症になる恐れが大だからです。
マスク着用時の鼻は温風を循環しているのと一緒
熱中症を招いてしまうのは何故でしょうか。理由は単純です。マスク着用時には鼻を覆うからなのです。
鼻の奥に集まっている血管は、脳へと流れ行きます。通常は、外気を取り入れますので、体温よりは低い温度の空気が脳に行くことで、脳を冷やす効果も生んでいます。ところが、気温や湿度が高くなると、それに連れて人間の体温も上がっていくのですが、マスクで鼻を覆っているが故に、温風を体内で循環している状態になってしまっているのです。
マスク着用時の暑さ対策は、いかに鼻孔へ冷えた空気を流すか
となれば、話は単純と言えます。マスク着用時の暑さ対策とは、マスク着用時にいかに冷たい空気を体内に送れるようにするか、に尽きるからです。
そのための可能性を、出来る限り検証しましょう。
布マスクではなく紙マスク(不織布マスク)にする
地味ですが、効きます。
紙マスク(正しくは不織布マスクですが解りやすさの観点から本記事では紙マスクで統一します)だと、基本的に都度使い捨てなので、勿体なく感じる人もいるでしょう。また、布マスクはデザインも多彩になり、ファッション的な側面も出始めている気はします。
ですが、健康には代えられない、というのが筆者の考えです。
これは、何週間もかけ、筆者が付け比べての結論なので自信を持って言えます。布マスクから紙マスクに変えるだけで、顔の周りを漂う暑苦しさは大幅に改善されます。
ときどき鼻孔をマスクの外に出す
先ほども触れたとおりです。鼻から通る空気の温度が下がれば、しっかりと冷えた状態で脳へ血液が行き届きます。
予防の観点から、マスクはしっかりと鼻も覆う形で付けるのが基本だとは思いますが、それを徹底しすぎて熱中症になっては仕方がありません。人があまり密集していないところにいる場合は、多少の時間マスクを鼻から外して、鼻孔から外気を取り入れましょう。
マスク外側のアゴ部分にハッカ油をふきかける
ここからは、“ひと手間”編です。
まずは、最近Twitterでも話題になっているこちらの方法です。水で薄めたハッカ油を、マスク外側のちょうどアゴの部分に吹きかける方法です。マスク着用時に、爽快感を与えてくれます。実際には温度は下げられないのですが、ハッカが冷却感を与えてくれます。暑さを忘れさせてくれるので、そのままマスク着用した際のような不快感は忘れられます。
マスク冷却シートをつける
多少の出費は伴いますが、ある意味いちばん手っ取り早い方法とも言えます。出費が伴うといっても1,000円ほどですので、それほど痛手にはならないでしょう。
こちらは、冷却剤が入っていますので、冷却感だけではなく、実際に顔まわりの温度を下げることができます。
アルミマスクなどの新素材マスクをためしてみる
現在の世相を反映してか、実に多種多様な企業がマスクの新商品を開発しています。いま旬な話題のひとつですので、TVなどもマスメディアでも紹介され始めてきていますね。
高密度のメッシュを採用したマスクや、アルミ板を使ったマスクなど、ユニークな商品も出てきています。これを機に、そういった新素材を試してみるのも良いかもしれません。
まとめ
1.マスク熱中症は、呼吸時の空気音が上昇してしまい、脳に流れる毛細血管を温め続けてしまうことで起こる。
2.対策方法は、いかに鼻孔から吸う空気を温かいものにしないかに尽きる。
3.着用マスクは布マスクよりも紙マスク(不織布マスク)がベター。また、マスクの外側に薄めたハッカ油を吹きかけて爽快感を出すことや、マスク冷却シートで鼻孔に入る空気温を下げることが対策になる。