
メープルシロップとはちみつって何が違うの?
メープルシロップとはちみつどちらも甘いものでパンケーキなどにかけて食べるイメージですが、どう違うかご存知ですか?
作り方も違えば、栄養価も違います。
赤ちゃんに食べさせても大丈夫なのはどっち?などのお悩み解消の為に調べてみました。
はちみつ

ミツバチが花から採取した蜜をミツバチの酵素によって果糖やブドウ糖に分解した蜜を指します。自然界でもっとも甘い蜜と言われています。
「蜂蜜の歴史は人類の歴史」と言うことわざがあるように古くから身近にある物なんです。
はちみつの中には活動を休止したボツリヌス菌が含まれているケースがあります。
大人が摂取してもそのまま体外に排出されるのですが、乳幼児は抵抗力が無く中毒症状引き起こすことがあります。
ボツリヌス菌による健康被害を防止するため、日本国内の商品には「1歳未満の乳児には与えないようにしてください」とありますのでご注意ください。
はちみつ自体は強い殺菌力を持ち、傷みにくく賞味期限が過ぎても食べることが出来ます。
メープルシロップ

メープルシロップはカエデ科のサトウカエデの樹液を採取して煮詰めたものを指します。
カナダの国旗に使われている葉がメープルリーフです。
メープルシロップはホットケーキやワッフルなどに掛けて使うシロップとして馴染みがありますよね。
ただし、メープルシロップは高価なものなので、コーンシロップにメープルの風味や香りを添加した模造品が”ケーキシロップ”などとの名称で広く流通しています。
メープルシロップは、はちみつに比べて傷みやすく、開封後は早めに食する必要があります。
はちみつとメープルシロップの成分を比較
栄養素(100gあたり) | は ち み つ | メープルシロップ |
---|---|---|
エネルギー(Kcal) | 294 | 257 |
水分(g) | 20.0 | 33.0 |
たんぱく質(g) | 0.2 | 0.1 |
脂質(g) | 0 | 0 |
炭水化物(g) | 79.7 | 66.3 |
灰分(g) | 0.1 | 0.6 |
ナトリウム(mg) | 7 | 1 |
カリウム(mg) | 13 | 230 |
カルシウム(mg) | 2 | 75 |
マグネシウム(mg) | 1 | 18 |
リン(mg) | 4 | 1 |
鉄(mg) | 0.8 | 0.4 |
亜鉛(mg) | 0.3 | 1.5 |
銅(mg) | 0.04 | 0.01 |
マンガン(mg) | ― | 2.01 |
ビタミンB1(mg) | 0.01 | Tr |
ビタミンB2(mg) | 0.01 | 0.02 |
ナイアシン(mg) | 0.2 | Tr |
ビタミンB6(mg) | ― | Tr |
葉酸(μg) | 1 | 1 |
パントテン酸(mg) | 0.05 | 0.13 |
ビタミンc(mg) | 3 | (0) |
※はちみつは、そば、しなのき等をみつ源とする濃色
本表中の記号
(0) : 推定値 0
Tr : 微量
― : 未測定
文部科学省 五訂増補日本食品標準成分表より抜粋
上記の表は文部科学省のHPへ行けばPDFであります。ちょっとびっくりしたのが他のサイトでこの表の抜粋をしているところが多いのですが結構適当なところもあります。数値が違っていたり入っている成分がゼロになっていたりします。
アレルギーなど健康上の理由などで成分を調べている方は、直接確認した方が良いですよ。当サイトは出来るだけ忠実に抜粋しました。
はちみつとメープルシロップの栄養素どこが違う?
どちらも甘味料として利用されますが、栄養価の違いを見ていきましょう。
カロリーは?
カロリーに関してはメープルシロップの方が少ないです。ダイエットをしている方はメープルシロップが良いですね。
ビタミンは?
含まれるビタミンはどちらも大きな差はみられません。
ミネラルは?
ミネラル分はカリウム、カルシウム、マグネシウム、などでメープルシロップが上回っています。
価格はどちらが高い?
ウィキペディアには「純正品のメープルシロップは200mlあたり800円台からの購入が可能な比較的高価なもの」とありますが、実際の価格は結構ばらつきがあります。もちろん等級によるところもありますが、それでも価格差は結構なものです。
対してはちみつは産地によって価格差が大きくメープルシロップより高価な物もたくさんあります。
一般的にメープルシロップは、はちみつより高価だと言われますが、実勢価格では「どちらともいえない」と言う感じです。
まとめ
はちみつとメープルシロップを比べると、メープルシロップの方がヘルシーでミネラルが多い。
はちみつには、強い殺菌力や採取する花蜜によって栄養分が変わるので、どちらが良いと決めるのは難しいですね。
それぞれの良さを生かして、使いこなすことが大事です。