キクイムシの駆除方法と予防方法とは?ピレスロイド系殺虫剤が効く?

ふと気づいたら、家具のまわりに怪しい木くずが・・・。

その原因、もしかしたらキクイムシの仕業かもしれません。

キクイムシが大量発生すると森林が食害に侵される場合がある

キクイムシは、甲虫目ゾウムシ上科キクイムシ科に分類され、名前の通り、木を食べて生活する昆虫です。その種類は多く、日本産とされるものだけでも300種類に達するとされています。成虫、幼虫ともに、体長は1mm~数mm程度のとても小さな虫です。

植物食で、ほかの昆虫などを捕食することはなく、多くの種類は森林に生息をし、木材を餌としています。

自然界において、基本的には無害なのですが、繁殖力が強いため、キクイムシが大量発生した結果、健康な樹木がキクイムシの食害に侵される場合があります。

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キクイムシは広葉樹は食べるが針葉樹は食べない

ただ、キクイムシもすべての樹木を食べるわけではありません。好みはあります。

キクイムシは、広葉樹は食べるのですが、針葉樹は食べません。

理由は、キクイムシは樹木に含まれているてんぷん質を求めて侵入します。広葉樹はでんぷん質を比較的多く含んでいるのですが、針葉樹にはでんぷん質があまり含まれていません。

広葉樹でつくられている家具や建材はキクイムシの被害に遭う

家庭においてキクイムシの被害に遭いやすいのは、箪笥や壁、そしてフローリングといったところだと思います。上記のことを知ると、理由は簡単で、これらはいずれも広葉樹でつくられています。

シロアリで家が倒壊・・・なんて話は聞きますが、キクイムシで家が倒壊という話は耳にしないと思います。これは、木材住宅の構造材には針葉樹が使われていることが関係しています。

ちなみに、キクイムシが特に好む木材としては、ケヤキ、カシ、キリ、ナラ、タモ、もみじ、ベニヤ(ラワン合材)などが挙げられます。いずれも、キクイムシの被害に遭うとされる家具の素材としてお馴染みのものではないでしょうか。

家庭で遭うキクイムシの被害は幼虫によるもの

家の中でキクイムシの被害に遭う場合、それはキクイムシの幼虫による食害です。木材の中に産み付けられていた卵から孵化したキクイムシの幼虫が、木材を餌にして成虫へと成長し、外界(木材の外)へと旅立つべく、木材に穴をあけ飛び立ちます。

直径にして1mm程度の、周りに粉が吹いているその謎の穴に気が付いた時には、内部はそれとは比較にならないくらいに食い荒らされている、というのが、キクイムシによる食害の恐ろしさです。

キクイムシの駆除とは幼虫の駆除と言っても過言ではない

従って、キクイムシから家財を守るためには、成虫の駆除も大切なのですが、幼虫の対策が何よりも重要となります。予防、駆除の両方から、キクイムシ対策について触れたいと思います。

針葉樹でつくられたもの又は燻製・加熱処理された家財を選ぶ

対策としてベストなのは、そもそも害虫(キクイムシ)が存在していない環境をつくることです。気づけば単純です。家具や建材を選ぶ際には、先述のように、キクイムシが寄らない針葉樹(ヒノキやスギなど)でつくられたものか、または製材までに燻煙・加熱処理されている木材を使用したものにすれば、内部にキクイムシの幼虫が侵入していることもないでしょう。

キクイムシには、熱と煙に弱いという特徴があります。

キクイムシの駆除には穴へのピレスロイド系の殺虫剤噴射がベスト

しつこいようですが、キクイムシ駆除のポイントは、幼虫駆除です。キクイムシが煙に弱いので、ついつい威力のある燻製タイプの殺虫剤を選びたくなるかもしれませんが、燻製タイプの殺虫剤ですと、木材の中に潜んでいる幼虫を駆除するまでには至りません。

幼虫を駆除するには、成虫が飛び立った穴を活用することが大切です。細いノズルがついたスプレータイプの殺虫剤を、この穴から目一杯噴射するのです。

キクイムシの駆除においては、スプレーの使用量は大量です。一度のスプレー噴射だけでは不十分とされ、完全駆除に至るまでには、月一度の頻度で何か月かに渡って噴射する必要があるようです。

この点からも、噴射しても人体に影響がなく、かつ、キクイムシにとっては効果的となる、ピレスロイド系の殺虫剤がベストなようです。

忍耐力が求められるキクイムシの駆除は専門家に頼むのも手

紹介したように、キクイムシは、害虫の中でも駆除の大変さという点では最高難度を誇る害虫といってもよいかもしれません。時間がある場合には、根気強く自分たちで対処するのが良いでしょう。

しかし、万一家財をダメにしてしまうのが心配ですとか、多忙で時間が割けない、といった場合には、無理せずに専門業者に依頼するのも、賢明な選択肢と言えるかと思います。

まとめ

1.キクイムシは、直接人間に害は及ぼさない。しかし、木材を食べるので、家財に深刻な被害を及ぼしてしまう恐れがある。

2.キクイムシは広葉樹(ケヤキ、カシ、キリ、ナラ、タモ、もみじ、ベニヤなど)を好むが、針葉樹(ヒノキ、スギなど)は好まない。

3.主に家財へ被害を及ぼすのは、キクイムシの幼虫。

4.キクイムシ被害の大半は、既に卵が産み付けられた木材を使用されていることが原因。キクイムシが産卵している可能性が低い針葉樹でつくられたものや、熱処理・燻製処理された木材を使用したものを選ぶことは、キクイムシ被害の予防につながる。

5.キクイムシの駆除は根気がいる。自分で対処する場合は、細いノズルがついたスプレータイプのピレスロイド系殺虫剤を、月1回程度、成虫が出た穴から大量に吹きかけて駆除をする。難しいようなら専門業者に頼むのも賢明な方法と言える。

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