
トマトケチャップは料理をする家ではほとんどあるのではないでしょうか?
そんなケチャップですが、良く使う調味料だからこそ、うっかり賞味期限が切れてしまう事もあります。
賞味期限切れのケチャップはいつまで食べる事が出来るか調べてみました。
ケチャップの賞味期限はどれくらい?
ケチャップは自分で作るというこだわりのある方もいますよね。今回は市販品の賞味期限について調べていきます。
その前にケチャップ原材料について触れていきたいと思います。トマトケチャップ主にトマト、玉ねぎ、セロリなどの野菜に砂糖、塩、酢などを加えます。その他香辛料などを使って味を整えます。
ケチャップの賞味期限は市販品で1年~1年半程度の商品が多く流通しています。
実は適正な作り方を行えば自家製であっても同じくらいの日持ちをさせる事が可能です。容器を消毒したり多少手間はかかりますが、出来ないことはありません。
ケチャップは酢を原材料に使います。このお酢がケチャップを日持ちさせてくれるのです。因みにトマトソースと言われるものには酢を使わないので日持ちしません。
それではお酢が入るとなぜ日持ちするのでしょうか?
お酢は強い酸性で微生物の殆どは生存することが出来ません。お酢の力によってケチャップはPH3.6~3.9とかなり酸性に傾いた食品と言えます。その為水分活性が0.94程度と高いのに微生物が発生することなく保存がききます。
水分活性についてはこちらの記事を参考に
一般的に干物などは水分活性が低く(0.6程度)微生物やカビが生えないのですが、0.75を超えてくると様々な微生物やカビが繁殖可能となってきます。
ケチャップの水分活性が0.94となると微生物の発生やカビなどが繁殖できる状態です。しかし、PH3.6~3.9となると微生物などは繁殖できず腐りにくい食品と言えます。
食品が腐って身体に害を与えるのは微生物が繁殖するときに生成する毒素が食中毒などの被害をもたらします。
ケチャップのすべてがPH3.6~3.9になっているかと言えばそうでもありません。
PH4.0以上のものに関しては、さらに高温で長時間殺菌が義務付けられているので、商品として流通しているものは安心と言えるでしょう。
自作のケチャップに関してはこの条件に当てはまるのか不明なので注意が必要です。
賞味期限切れのケチャップはいつまで食べられる?
賞味期限が切れてしまったケチャップはいつまで食べる事が出来るのでしょうか?
賞味期限とは未開封で適切な保管された場合に美味しく食べる事の出来る期間を指しています。
開封済みのケチャップは賞味期限内であっても傷むことがあります。保存方法も高温多湿な場所や直射日光に当たる場所などに保管していた場合は当てはまりません。
賞味期限切れを食べる際には保存していた環境を十分に考慮しましょう。
適正に保管されたケチャップであれば賞味期限が過ぎていたとしてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
賞味期限はメーカーも余裕を持って設定しており、多少過ぎたくらいでは問題なく食べる事が出来るケースが多いのです。
一般的に賞味期限の1.2倍程度の期間であれば問題なく食べる事が出来るでしょう。
賞味期限が1年の場合は2ヵ月程度過ぎても大丈夫という事になります。
それを過ぎても状態によっては食べる事が出来るかもしれません。その判断はご自身で行うしかありません。
傷んだケチャップを見極めるには?
未開封で適正に保存されたケチャップであれば、賞味期限を多少過ぎても大丈夫だろうと紹介しましたが、食べる際にはしっかりと自分で確かめる必要があります。
ケチャップが傷んでいるか?どう見極めればよいのでしょうか?
まずは見た目です。ケチャップが古くなると色が変わってきます。また水分が分離してしまうケースもあります。
水分が分離した場合は傷んでいるわけではないので、混ぜてしまえば普通に使う事が出来ます。
開封後は口の部分にカビなどが発生するケースもあります。しっかりと確認してから使いましょう。
臭いはどうでしょうか?もともとお酢が含まれているのでツンとした酸っぱい臭いがするのですが、過度に刺激臭などがある場合は傷んでいる可能性があります。
腐った臭いがする場合もやめておきましょう。
最後に少しだけ取って味見をしてみましょう。
味に違和感がある場合はやめておきましょう。
このように慎重に判断することをお勧めします。
開封後は1ヵ月程度が賞味期限とされていますので、それを過ぎた場合も自分でしっかりと確認しながら使う事が大切です。
古くなって問題ないなと判断しても不安な場合は火を通して使うようにしましょう。誤解のないように付け加えますが、腐ったケチャップに火を通しても、使う事は出来ないので間違わないようにしてください。
食中毒菌などの微生物は増殖する際に毒素を出します。加熱すれば微生物類は死滅しますが、その毒素は加熱しても消えません。
まとめ
ケチャップの賞味期限は1年~1年半程度となっています。
ケチャップはお酢の働きによってかなり酸性に偏っており、微生物は繁殖できません。
開封後は劣化するので、1ヵ月を目途に使い切りましょう。
賞味期限切れを使う場合はしっかりと自身で判断してから使うようにしましょう。