
グーグルで「警備員」と検索すると次に「底辺」と出てくる。何を持って底辺とするか?基準は曖昧ではあるが、底辺と言われるのは何故か?
立っているだけの警備員
警備員と言えば「よれよれのおじいちゃんが誘導しているイメージがある」と誰かが書き込んでいました。間違ってはいないがそんなにシルバー人材ばかりでもない。むしろヨレヨレのおじいちゃんは少ない方だと思う。
しかし、警備会社に寄っては積極的にシルバー人材を登用しているところもある。そのような人材が多い会社は立っているだけでもいい現場に安い単価で営業するので、高齢者が多くなりがちです。
警備員の給料は安いし、立っているだけで何もしていないと見えれば、安い給料で誰でも出来る仕事になります。これを底辺と言っているのかはわかりませんが・・・
ただ、立っているだけのように見えて、実は色々と指示されていることはあります。
例えば、不審者の侵入を防いだり、周囲の安全に対して気を遣ったりと何もしないで立っているだけは殆どないでしょう。立っていることで防犯になりますしね。
警備員になるには条件がある
警備員になるには、能力に関係なく条件があります。
警備業法に定められている「欠格事項」に該当すれば、警備員になることが出来ません。例えば逮捕歴があったり、破産して復権していなかったりすると、警備員にはなれません。
ある意味身元のしっかりした人が警備員なのです。
能力や資格ではなく、やりたくても出来ない仕事は士業などの限られた業種だけです。
また、入社時には前職調査も行われ過去の勤務状況や退職理由など調査される事もあります。
底辺と言う割には厳しい条件ではあります。
警備員の収入は?
警備員の平均年収はかなり低い数字です。これを見ると安い給料で働いているように見えますが、実はそうでもありません。現場内で作業員よりはるかに日給が高いケースもしばしばあります。
警備員をやっていると、力仕事をするわけでもなく同じ時間を働いて、作業員より給料が高いとなると正直気が引けてしまいます。
平均年収が少なくなるのは、シルバーなどの現役を引退した世代なども含めた数字だからです。もうそんなに働かなくていいからという余裕のある人たちも多くいます。
資産を持って悠々自適な人も警備員をやっていたりするので、みんながお金に困っている人とは違います。余裕のある人は月に5勤務程度しか働かない人もいます。この人たちも含めていけば平均年収は低くなってきます。
また、アルバイトとして考えた時にこんなに稼げる職業も少ないと思います。時給換算すると高額な仕事になる事も多く、体力的な負担が少ない為に現場を多くこなす事が出来ます。
警備員の待遇はどうなのか?
待遇面は会社によって大きく変わります。これはどの業種でも同じような事が言えると思いますが、大手の警備会社は悪い待遇ではないと思います。
中小企業はどうしても、待遇面で劣ります。このような警備会社にいると底辺の仕事と思ってしまうかもしれません。
逆に大手の警備会社にいれば、何で底辺と言われるのかピンとこないでしょう。
待遇面は良くないけど、小さな会社で頑張りたいと思う人も多いので、それは個人がどう思うか?という事です。
結局のところ警備員は底辺なのか?
底辺の定義がどうなのか?は冒頭に述べたように物差しがわかりにくいので何とも言えませんが、底辺と言うには無理があるようにも思います。
ホワイトカラーかブルーカラーかと言えば警備員はブルーカラーになります。しかし今時そんな言い方をする人も減ってきていますし、精神的に追い詰められるようなホワイトカラーが幸せとは言い切れません。
大金を稼ぐために警備員を目指す人はいないと思いますが、もしいるとしたら、オススメはしません。もっと他に良い業界があるでしょう。
精神的に豊かに仕事をしたいと思うのであれば警備員はオススメかもしれません。人間関係に悩まされることは少ないですし、ノルマ等に追われることもありません。
ただ、不安定な職業であるとも言えます。仕事があったりなかったりすることはあるので、その辺はデメリットです。
気楽に働いている人が多い業界です。生活に困る事のない収入を得て自由気ままに生きている人も多くいます。
大きな野望を抱き頑張ろうとする人もいますが、目指す先は警備業ではありません。自分の夢に向かう為に自由が効く警備員と言う仕事をしています。東大、慶応、早稲田卒業などの高学歴の警備員は結構います。
底辺と言うよりは、自由が利く仕事として選ぶ人も多いという事です。
まとめ
警備員が底辺という事について書いてきましたが、個人的にはそうでもないように思います。
誰でも出来る仕事のようで、そうではないし・・・
給与面も仕事の内容に対して不満があることも少ないです。ある意味こんなことでお金貰っていいの?と思う事さえあります。
警備業はお金でしか、物事を見れない人にとっては底辺なのかなとは思います。それ以外の人にとっては結構気楽でいい仕事なのかもしれません。
近年では働き方改革で2つの仕事をする人も増えています。警備員はそういった方にとっても素晴らしい職業ではないでしょうか。