
真夏の現場で注意すべきこと
警備員にとって真夏の現場は大変です。
暑さにやられて熱中症で病院送りになる人が後を絶ちません。
警備員は熱中症リスクが高い
警備員は炎天下の中、交通誘導などをしている人が多くなります。運よく日陰に入ることもありますが、ほとんどが真夏の日差しの下、屋外で仕事をすることとなります。熱中症のリスクの高い職業の一つです。
また、警備員ならではなのが制服です。これは公安委員会に届け出ているので、暑いからと言って脱ぐわけにもいかず、見た目に影響を及ぼすものを身に着けることも出来ません。なので冷却グッズも使えるものが限られます。
気を付けなくてはならない場所は?
工事現場では、地面に鉄板が敷かれている場合が多く、その鉄板の上で仕事をしなくてはならない事もあります。アスファルトや鉄板などは炎天下の下ではかなり高温となり、反射熱もあります。鉄板の上で仕事をしている作業員や警備員は熱中症になることが多く、普段より気を付けなくてはいけません。
屋内であっても風通しの悪い現場などは大変です。駅の構内などは風通しが悪く高温にになります。高温多湿となる場所ではやはり熱中症に気を付けないといけません。
最近では工事現場で熱中症を災害と位置づけ水分補給などを徹底しています。
夜に具合が悪くなる人も多い
適正な対策を行わず、昼間を乗り切ったとしても、家に帰ってから具合が悪くなる人も多いので気を付けましょう。
後になって頭痛や吐き気などの症状を訴える人は、仕事中より多いかもしれません。一人暮らしの方が家に帰ってから脱水症状で動けなくあなると、命にかかわります。
日勤で暑かった日は、家に帰ってもしっかりと気を抜かず水分補給など熱中症対策をするようにします。
夜勤でも危ない熱中症
夜勤であっても、熱中症になる人はいます。
湿度の高い日は、汗が蒸発せずに熱がこもり熱中症になってしまう事があります。昼間に比べて気温が下がり、気を抜いて水分補給などを怠ると危険です。
警備会社によっては人手不足から昼夜連勤などを行う会社はいまだにあります。日中沢山汗をかいて夜の勤務に就くと昼間の疲れも手伝って、熱中症になりやすいので気を付ける必要があります。
熱中症対策は?
警備員や現場作業員が行っている熱中症対策は?
立哨位置を日陰にする
新人警備員にありがちですが、「ここに立っていなさいと言われた」とのことで炎天下でずっと立っていて熱中症になる人がいます。
警備員は絶対にそこにいなくてはいけない場合もありますがほんの一部です。
立哨位置に関しては臨機応変に日陰に入ることも大切です。倒れたら周りに迷惑がかかるので、自分で判断して近くに日陰があればそこに立つようにします。
また、現場監督に「ここでも良いですか?」と声をかけて動くことも大切です。
水分補給
当たり前の事ですが、水分補給です。しかしながら新人警備員などは正しい水分補給の仕方を知らずに、熱中症になってしまうケースも多く在ります。
気を付けなくてはならないのが、ミネラルウォーターやお茶だけで水分補給を済ましている場合です。
汗を大量にかいてしまうと、水分と一緒にミネラル分も排出されます。そこに、水分だけを補給すると血液濃度が薄まってしまいますので、身体はさらに水分を排出して血液濃度を一定に調整しようとします。その結果、水分補給が出来ずに熱中症となってしまいます。
水分補給は、経口補水液やスポーツドリンクなどミネラル分も一緒に摂取できるものがオススメです。
ミネラルウォーターなどで水分を補給する場合は「塩飴」や「梅干し」なども一緒に取ると良いでしょう。
休憩中にやるべきこと
ヘルメットや安全靴を着用している為に、作業中には頭や足などに熱がこもってしまいがちになります。経験者は分かると思いますが、ヘルメットや安全靴の中はかなり高温になります。
休憩時には日陰に入りヘルメットを外し頭を冷やしましょう。安全靴も脱いで足からも熱を逃がすようにします。
休憩時にしっかりクールダウンすることが、熱中症対策となります。
休憩時以外の警備中にもたまにヘルメットを持ち上げて空気を入れ替えるようにした方が良いでしょう。
水分補給は、休憩時に限らずまめに摂取することが大切です。最近は水分補給用に手元に置いておくことを禁止する現場はそんなにないはずです。
まとめ
警備員や作業員にかかわらず、真夏に屋外で作業を行う際には、しっかりと熱中症対策を行うようにしましょう。
私も警備員をしていた時は周りで何人も熱中症になった人を見ています。私自身も軽度の熱中症になったことがあります。年齢関係なく熱中症にはなります。
熱中症で命を落とす人もいます。周りの人の体調も良く見てあげて、決して無理をさせないようにすることも大切です。