警備員の仕事はコロナ前中後でどうなったか?仕事が無いの?

コロナウイルスの影響は警備業界にも吹き荒れています。報道などで警備員はコロナ渦でも頑張っている業種とされることもありましたが、本当のところはどうなのか?緊急事態宣言まえと緊急事態宣言中と後でどんな状況だったか紹介。

緊急事態宣言前はどうだった?

2020年3月までは、警備業界はあまり影響を受けることなく仕事もありました。

一部現場ではマスクの着用が義務付けられるようになりましたが、業務自体に特に影響はありませんでした。

確かに感染者が増えるにつれて、一般客に対面するような現場(ショッピングセンター、イベント会場、駅のホーム等)では早い段階でマスクの着用などは、クライアントからの要請で義務付けられる現場も多くなった来ました。

しかし、工事現場ではマスクは息苦しさもあり着用はしていない現場が多かったように思います。

特に年度末と言うのも重なって忙しい時期でもあったので、仕事は通常通り行われていましたし、コロナに対しての危機感もなかったように思います。

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緊急事態宣言発令後は?

緊急事態宣言発令後は大きく変わってきました。相次ぐイベントの中止や自粛によって、仕事が一気に減ってきます。

警備業は時期的に閑散期に向かう時期も重なり終わる現場も多数あり、その影響は大きくなってきます。

工事現場では緊急事態宣言が発令当初は通常通り動いている現場も多く特に影響はなかったのです。

空気が変わったのが、清水建設の社員がコロナのせいで亡くなったニュースです。それ以降は各現場に緊張度が一気に上がったように思います。

工事現場でもマスク着用や検温が義務付けられ、警備員の入れ替えも極力しないで欲しいという要望も増え(外部からコロナの感染を防ぐため)仕事がなくなった人に仕事が回らないという状況が生まれ始めます。

それでも対策を講じることで現場は動いていたので、まだ仕事はある方でした。

この時期は新規に始まる現場の計画も先延ばしになり、仕事が激減していきます。

そして、この辺りから世間の厳しい目にさらされることが多くなってきます。

緊急事態宣言中に工事を行っているとクレームなどが入るようになります。「緊急事態宣言中なのに工事をするなんて、けしからん。」と言った内容です。こういったクレームが発注元に入るようになり、現場が止まることも多くなってきます。

それでもインフラ系の工事や、施設警備では役所や病院、食料品を扱うスーパーなどの通常通りに営業していた現場だけは仕事がありました。

警備会社は日給計算の所が多く、仕事が無いと収入が途絶えてしまうので、警備員は結構厳しい生活状況に陥ってしまいます。平時であれば仕事を振り分けて収入を維持していきますが、仕事の絶対量が少なくなっている為にそれもかないませんでした。

ただこの時期ですから収入が無くなったからといって、他へ転職もかなわない状況なので、我慢するしかなかったようです。

緊急事態宣言解除後は?

緊急事態宣言後は徐々に仕事が戻ってくると思っていましたが、実はそうでもありません。

もちろん動いていた現場は徐々に再開し始めたのですが、イベント警備や一部施設警備などでは、未だ再開のめどが立っていません。

また、本来ならオリンピックの開催が予定されていたため、新規の工事計画も例年に比べ少ない状況です。

この3か月の収入が10万円にも満たない警備員も沢山います。少ない現場をみんなで回していく感じです。

コロナ渦の頑張って働いている職業に警備員と紹介されることがありますが、他に働く現場が無い状況なので、多少リスクを負って働いていた方も多いと思います。

コロナの影響で他業種から警備のバイトを求めてくる方もいますが、現状では仕事が少ないので厳しいかもしれません。

他の業種同様に警備業もコロナの影響を大きく受けています。

本当に回復に向かうのは9月以降かも知れません。

まとめ

コロナで辞めていった警備員も沢山います。安定しない職業である為こういう時は厳しい業種でもあります。

今回の緊急事態宣言では今までにない経験をすることとなった人は多いでしょう。警備業界も大変な時期だと思います。

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