カワゲラは無害なので駆除の必要なし!蛾との見分けは?

夜、家に帰ってくると、玄関の横に何やら気持ち悪い虫が!蛾かな?と思ったけど、蛾のような羽の変な模様はないし・・・

そんな境遇に遭遇した方。あなたの家の近くには、川が流れていませんか?だとしたらそれは、蛾ではなくカワゲラかもしれません。

カワゲラは約3億年前から生息し幼虫はざざむしとしても知られる

カワゲラ(川螻蛄)は、実は清潔な昆虫と言えます。なぜならば、カワゲラは、水がきれいな場所に生息している昆虫だからです。その点は、ハエやゴキブリとは違います。また、カワゲラには毒はありません。

カワゲラは、水質が良い河川では必ずといって良いほど生息している昆虫(日本には150種類ほどいる)なので、その河川の水質を把握するための手軽な手法として「カワゲラウォッチング」なる言葉が存在するくらいです。

カワゲラは太古の昆虫

実はカワゲラは、最も原始的な昆虫グループのひとつです。最古の記録だと、ペルム紀(約2億9,000万年~2億5,000万年前)の地層から、カワゲラの仲間と考えられる昆虫の化石が発掘されています。まさに太古の昆虫ですね。

カワゲラの幼虫は長野だと「ざざむし」として食べられている

カワゲラは知らなくても、「ざざむし」という言葉を聞いたことがある、という方はいるかもしれません。天竜川の上流地域に当たる、長野県の伊那市あたりでは、カワゲラやトビゲラの幼虫を「ざざむし」と呼び、佃煮や揚げ物にして食べる風習があります。

カワゲラの幼虫は釣りの餌(キンパク)としても知られている

また、カワゲラは、渓流釣りが好きな方にはある程度知名度がある虫でしょう。大型のカワゲラの幼虫は「キンパク」または「オニチョロ」と呼ばれ、釣りの餌として使用されています。

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カワゲラは無害なので駆除の必要なし

カワゲラは、その若干グロテスク感のある見た目から、人を刺すんじゃないか、毒やバイ菌を保有しているんじゃないか、と警戒する人も多いかもしれません。

しかし、結論を申しますと、カワゲラは全く以て無害です。

筆者としましては、ユスリカやガガンボと並んで、暖かい目で見守ってあげてほしい昆虫の一種です。

カワゲラは毒がないほか棒状の見た目をしている点なども蛾とは違う

筆者が思うに、カワゲラが、不当に印象が悪い気がするのは、パッと見が蛾に近いからなのかなと思っています。実は、カワゲラと蛾は、見た目もよく見ると違います。

カワゲラは、よくみると、頭から尾の先まであまり幅の変わらない棒状の形をしています。一方、蛾は、羽が扇状に広がっていて、棒状の形はしていません。

また、羽を広げた際の形にも違いがあります。いずれも羽は4枚(左右2枚ずつ)なのですが、カワゲラは4枚それぞれが独立して見えるのに対し、蛾は、前の羽と後ろの羽をつなぐ「翅棘(しきょく)」というものがついています。だから、パッと見は羽が左右に1枚ずつしかないような見た目になっています。

以上のような特徴から、冷静にカワゲラと蛾を見分けると良いでしょう。

どうしてもカワゲラを我慢できない人はティッシュで摘まむか殺虫剤で

そうは言っても、大の虫嫌いな人は、カワゲラでも我慢できないでしょう。

カワゲラは、飛行速度も含め、動きが速くありません。筆者の私見としましては、ティッシュでそっと摘まんで窓から放るのがベストだと思います。このとき、あくまでもそっと摘まんでください。カワゲラは虚弱な昆虫です。少し力が強いと潰してしまいます。

それすら難しい方は、殺虫剤を吹きかけてください。カワゲラは生命力が弱いので、基本的に殺虫剤であればなんでも効きます。

まとめ

1.カワゲラは、パッと見だと蛾に見えるかもしれないが、まったくの別物。止まっているときに棒状になっている(羽がたたまれている)点や、羽を広げた際に4枚に見える点が蛾とは異なる。

2.カワゲラは水質の良い河川に生息している昆虫で、人間への健康被害はない。害虫でもない。河川の水質を把握する指標としても活用されている。

3.カワゲラは、天竜川上流地域や釣りファンの間では、幼虫が食用および釣りの餌として知られている。

4.カワゲラは動きが遅い。駆除したい場合は、壁などに止まっているところをティッシュでそっと摘まんで窓の外に放り出せばOK。

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