
自賠責保険証は、普段使うことがあまりないので、車のダッシュボードに車検証と一緒に入っている人がほとんどだと思います。
いざ使うときになって、自賠責保険証が無くなった事に気付くという経験がある人もいると思います。
しかし、自賠責保険証って無くした時どうしたらいいのか分からないという人は多いと思います。
そこで今回は自賠責保険証を紛失・汚損・破損してしまった時の対処法などを解説していきます。
自賠責保険と自賠責保険証(自賠責保険証明書)とは
車やバイクを所有する場合に、必ず入らないといけない【強制保険】とも言われるのが自賠責保険ですね。
その自賠責保険加入を証明するためにあるのが、自賠責保険証(自賠責保険証明書)となります。
自賠責保険
自賠責保険は全ての車やバイク、原付などに加入が義務付けられている強制保険です。
自動車損害賠償保障法第5条で自賠責保険に加入していない車を運転することは禁止されています。
自賠責保険は、事故による被害者救済を目的としたものであり、対人賠償に限定して一定額を上限に保証が行われます。
自賠責の補償額
障害による損害 最大120万円
死亡による損害 最大3,000万円
後遺障害による損害
①神経系統の機能や精神・胸腹部臓器への著しい障害で、介護を要する障害(被害者1名につき)常時介護を要する場合(第1級)最大4,000万円。
随時介護を要する場合(第2級)最大3,000万円
②上記①以外の後遺障害(被害者1名につき)
常時介護を要する場合(第1級)最大3,000万円~75万円(第14級)
自賠責保険証(自賠責保険証明書)
自賠責保険証(自賠責保険証明書)とは自賠責保険に加入した時に発行される証書で、正式には自動車損害賠償責任保険証明書といい自賠責保険証券と言う事もあります。
1 自動車登録番号または車台番号
2 保険金額
3 契約書の住所・氏名
4 保険会社名
5 自動車の種別(自家用乗用など)
6 保険料収納済印など
自賠責保険証を携帯してないとどうなる?
自賠責保険証は、車を運転する時は必ず携帯する義務がある書類です。
自動車損害賠償保障法第8条に「自動車は、自動車損害賠償責任保険証明書(中略)を備え付けなければ、運行の用に供してはならない」とあり、もし自宅などに自賠責保険証を置いといたまま車を運転すると、法令違反として取り締まりの対象になってしまいます。
また、当然のことですが加入していなくても罰則に科せられます。
自賠責保険に未加入車を運転した時の罰則
1 自動車損害賠償保障法では1年以下の懲役または50万以下の罰金 になります
2 道路交通法では違反点数6点 になります
※減点6点は免許停止になります
自賠責保険証の不携帯の罰則
1 自動車損害賠償保障法で30万以下の罰金 になります
自賠責保険証を携帯する時に「無くしたら大変だからコピーでもいいの?」と思いますが、法令上はあくまでも原本を携帯することが求められていますので、原本を携帯して車を運転しましょう。
自賠責保険証を紛失したら法令違反?
自賠責保険証を紛失しても法令違反にはなりませんが、紛失したまま車を運転してしまうと、不携帯になりますので、法令違反になってしまいます。
自賠責保険証を紛失したら車の運転はせずに、再発行してから車の運転をするようにしましょう。
自賠責保険証の再発行はどこですればいいの?
自賠責保険証はとても重要な書類で、紛失・盗難・汚損・破損などしてしまった場合は、再発行しないと車の運転ができません。
自賠責保険証の再発行の手続きは、加入している保険会社で行います。
自賠責保険証を紛失などして再発行が必要になったら、すぐに加入している保険会社に連絡するか、保険会社の営業所などに直接行くなどして速やかに再発行の手続きをしましょう。
保険会社が不明な場合は
自賠責保険の加入をディーラーや販売店などに依頼していて、契約した保険会社が不明な場合もあります。
この場合は、購入したディーラーや販売店などに確認すれば、契約している保険会社がすぐにわかります。
1番問題になるのが、ネットオークションなど個人取引で車を購入した場合です。
取引する時に自賠責保険の名義変更をしていないと、契約した保険会社が不明になることがあります。
保険会社がわからない時は面倒になりますが、自賠責保険を取り扱っている保険会社1つ1つに直接連絡して確認するしかありません。
保険会社に電話して、ナンバープレートにある番号または車両番号、車検証にある車台番号を伝えて該当する車が契約しているかどうか確認してください。
自賠責保険の取り扱い保険会社は、国土交通省の自賠責保険ポータルサイトに記載されています。
自賠責保険証再発行に必要な書類等
代理人申請は可能な場合がありますが、保険会社に事前に確認してから行いましょう。
契約者以外の人が保険会社の窓口で手続きを行う場合は、事前に再発行申請書への署名捺印と本人確認書類が必要になります。
1 本人が確認できる身分証明書
運転免許証・健康保険証・住民基本台帳カード・印鑑証明書(原本)パスポートなど。
2 再発行申請書
保険会社の窓口にあります。
3 印鑑(認印)
シャチハタ不可です。
1 汚損・破損した自賠責保険証
2 印鑑(認印)
シャチハタ不可です。
他に車の情報を確認するために、車検証が必要になることもあります。
自賠責保険証再発行にかかる費用は、多くの保険会社で無料ですが事前に確認しておいた方がいいと思います。
自賠責保険証再発行にかかる期間は、手続きをから再発行まで1週間~2週間程度ですが、必要な書類等がそろっていれば、直接保険会社の窓口で即日発行される場合もあります。
その他の再発行は
まとめ
1自賠責保険証は、車の運転をする時は携帯が義務付けられている
2自賠責保険証を不携帯の場合は、最大30万以下の罰金がある
3自賠責保険証を紛失・盗難、汚損・破損した時は、契約している保険会社に連絡する
4契約している保険会社がわからない場合は、自賠責保険を取り扱っている保険会社1つ1つに連絡する
5自賠責保険証再発行は、代理人でもできるところもあるが、事前に確認する
6自賠責保険証再発行までにかかる期間は、手続きをから再発行まで1週間~2週間程度
7必要な書類等をそろえて保険会社の窓口で申請すれば即日発行される場合もある