イガを駆除!虫食いの原因イガの防虫対策・特徴・生態など

オシャレをし出かけようとした時に、よく見たら服に穴が開いていた。 

なんてことはありませんか?原因はもしかしたらイガかもしれません。衣類を食べる害虫は大きく分けて2種類(イガ類・カツオブシムシ類)です。 

そこで今回はイガの駆除をするべく防虫対策・特徴・生態などを勉強していきます。 

イガの特徴・生態 

イガは「衣蛾」と書きその名前の通り衣類を食害してしまう小さな蛾です。 

日本全土に生息していて、衣類、毛織物などの繊維製品に発生し食害します。 

ヒメマルカツオブシムシ・ヒメカツオブシムシ・コイガと一緒で【4大衣類害虫】なんて呼ばれています。 

イガは、高温多湿の暗い場所を好むので、タンスやかぐの裏などに潜みます。衣類に卵を産むため、クローゼットなども危険です。 

イガの幼虫は体長7㎜程で、細長い円筒状で黒い外見です。 

イガの成虫は体長6~7㎜程で、身体に薄く黒い斑紋があります。 

幼虫は、動物性繊維の主成分であるケラチンを消化できるので、毛織物・綿織物などの動物織物・羽毛・皮革などを好んで食べます。また、ナイロンなどの化学繊維や綿なども、汗や食品などで汚れたところを食害します。 

成虫は食害しなく、交尾・産卵をして、1匹のメスが約40個の卵を産みます。 

通常、年間の世代交代は2~3回しますが、条件が整えば何回も発生を繰り返します。イガの成虫の発生時期は5~9月にピークになります。幼虫で越冬します。 

イガの幼虫・成虫は暗いところを好むため、ヒメマルカツオブシムシとは違い光に集まりません。また、野外では、ツバメの巣などの鳥の巣に寄生していることが多いです。 

スポンサードリンク

イガを駆除する 

洗濯で駆除 

こまめな洗濯は、衣類についたイガを駆除するまずやる方法です。外出先から帰ったら、着ていた服はすぐに洗濯機へ入れて洗濯することで、衣類について自宅に侵入したイガを駆除することができます。着ていた服を脱ぐときは、クローゼットやタンスの近くで脱がないようにすることで、服から離れたイガが家具に逃げ込むのを防げます。 

エアゾール剤・燻煙剤で駆除 

イガの駆除方法として「エアゾール剤」や「燻煙剤」を使用するという方法があります。エアゾール剤は、液体の薬剤をスプレーにしたものです。また、ピレスロイド系のスプレー剤でも効果があるので、少しでも部屋の中にいる成虫を駆除するようにしましょう。燻煙剤は薬剤を煙として室内全体でいぶして殺虫するもので。しかし、タンスの奥や押入れの奥深くなどは、薬剤が届きにくいので、全ての成虫を駆除するのは難しいです。また、幼虫や卵への効果はあまり見込めないため、成虫が大量発生してしまった場合、産卵抑制などの目的で成虫を駆除するという点では効果的です。 

スチームアイロン・乾燥機で駆除 

イガが耐えられるのは、50℃以下までです。ヒメマルカツオブシムシが65℃以下に対し50℃と低い温度でも駆除できるので、コインランドリーの乾燥機なども効果的です。また、ヒメマルカツオブシムシと同じようにスチームアイロンも効果的です。いつもの通りに衣類にアイロンをかける要領で衣類についたイガを駆除できるので、とても便利な方法です。 

防虫対策 

しまい洗いをする 

イガは衣類などの繊維の食害の中でも特に「汗の汚れ」や「食べかすの汚れ」のついている場所を好んで食害します。そのため、タンスやクローゼットにしまう前に「しまい洗い」をするのが効果的です。 

洗濯物を取り込むときに注意する 

イガの自宅への侵入経路として多いのが「洗濯物に植え付けられた卵」です。イガの卵は落ちやすいので、洗濯物を取り込むときに軽く叩いたりすることで卵が室内に侵入することを防ぐことができます。イガは野外ではツバメの巣などの鳥の巣に生息していることが多いので、自宅のそばに鳥の巣がある場合は特に洗濯物への卵の付着に注意してください。 

室内全体の掃除をする 

イガのエサになるようなホコリや髪の毛などを取り除くためにも室内の掃除をすることは大切です。これは、イガ以外の家にに発生する不快害虫の予防にも繋がるので、定期的に掃除するようにしましょう。 

防虫剤の効果的な使い方 

引き出し用やクローゼット用などの衣類用防虫剤は、いずれも収納空間中に薬剤が拡散して効果を発揮します。なので、衣類を詰め込み過ぎると、洋服の隙間などに薬剤がいきわたらずに効きにくくなってしまいます。また、密閉空間でなければ薬剤がいきわたらないので、クローゼットの扉やタンスの引き出しは開けっ放しにしないようにしてください。 

ハンガーラックなどの密閉していない場所での場合は、薬剤の効果が十分に発揮できません。 

防虫剤の設置時期は、衣替えの時に設置するのがいいです。最近の商品は取り替え時期になるとサインが出るのも多いですが、有効期間が1年など長いものが多いため、取り替えを忘れてしまうこともあります。防虫剤に取り替えた日時をメモしておいたり、交換予定日をカレンダーに書き込んだりすると忘れずに交換できます。 

防虫剤の効果を最大限に発揮するためには、用法・用量をしっかりと守って使ってください。 

まとめ 

1イガは衣類についた食べかす汚れや汗の汚れの部分を好ん   で食害する。

2発生原因やエサなどのイガの生態を知り心構えをしてお  きましょう。 

3虫食いの被害が無ければあまり神経質になる必要はありませんが、お気に入りの服を長く着るためにも、防虫剤や洗濯やブラッシングなど日頃の対策をしてしっかり防虫しましょう。 

スポンサードリンク