
ヘッドライトやウィンカーなど、最近は技術が進歩していることもあって、簡単に切れることはなくなってきています。
しかし、ヘッドライトやウィンカーのバルブは使っていれば寿命は必ずやってきます。
左右同時に切れることは余りありませんが、何の予兆もなく突然切れることもあるので困ってしまいます。
ヘッドライトが切れたまま走行してしまうと、夜間での走行が大変危険になります。
また、ライトが切れた状態での走行は、整備不良で罰金が科されますので注意が必要です。
バルブのスペアを持っていれば問題なく交換できますが、スペアを持っている人は余りいないので応急処置をしなければなりません。
そこで今回は急にヘッドライトが切れてしまった時の応急処置方法や交換方法などを紹介していきます。
車のヘッドライトは3種類
車のヘッドライトには、【ハロゲンランプ】【HIDライト】【LEDライト】の3種類があります。
それぞれの特徴を紹介していきます。
ハロゲンランプ
ハロゲンランプは、普通の電球と同じフィラメントが発光するタイプの電球で、淡い発光色が特徴的です。
消費電力が多いので、寿命が短く約800時間と言われていて、HIDライトやLEDライトより頻繁に交換しなくてはなりません。
ただし、バルブ交換にかかる費用は約1,000円~2,000円程度で、ほかに比べて安く済むのも特徴です。
HIDライト
HIDライトは、1990年代から使用され始めたライトで、ハロゲンランプのようなフィラメントがなく、ガラス管の中で空間放電をするアーク放電で発光するタイプです。
優しい光のハロゲンランプやLEDライトよりも明るく、約2,000時間と長い寿命を誇ります。
カラーバリエーションも豊富ですが、最大に明るくなるまで5秒~10秒の時間がかかるため、瞬時の対応が必要なハイビームには向いていません。
また、バルブ交換の費用は1万円~2万円程度とコストがかかるのも特徴と言えます。
LEDライト
LEDライトは、現在では主流となったライトで、寿命は30,000時間と非常に長持ちするのが特徴的です。
HIDライトとは違い、電源を入れた瞬間に最大光量まで達します。
純正のLEDヘッドライトがついている場合は、バルブ交換ではなく総交換が必要となるため、高額な費用がかかります。
しかし、LEDライトは30,000時間と寿命が長いので、交換の必要がないまま車を乗り換えるのが一般的です。
ヘッドライトのバルブ切れ
突然ヘッドライトのバルブが切れてしまった時、街中などでガソリンスタンドやカー用品店などがすぐ近くにある場合は、ガソリンスタンドやカー用品店に飛び込むのが一番安全で確実な方法です。
しかし、人通りの少ない郊外やガソリンスタンドやカー用品店の営業時間外の場合は、困ってしまいますよね。
突然ヘッドライトのバルブが切れて、近くにガソリンスタンドやカー用品店がない場合は、応急処置をして走行します。
ヘッドライトのバルブが切れてしまった時の応急処置
バルブが切れてしまった場合は新しいバルブに交換するしかありませんが、交換用バルブを車に常備している人は少ないと思います。
バルブがよく切れるのは使用頻度の高いロービーム側ですが、ハイビーム側が切れている場合は、そのまま走行できるのでガソリンスタンドやカー用品店に向かいましょう。
ここでは、ロービームが切れてしまった場合の応急処置方法を紹介します。
ガムテープを使って簡易ロービームを作る
1 ハイビームを点灯させる
応急処置をする前に、ハイビームを点灯させ道路脇のブロックやガードレール、標識の柱などに照射されたハイビームを確認します。
2 ガムテープで位置を確認する
ガムテープを取り出し、ヘッドライトのレンズに貼りつかないように少し離しながら、レンズの上にあててブロックやガードレールに照射されたハイビームの光を確認します。
3 ガムテープを貼り付ける
光を見ながら、対向車ドライバーの目線(対向車のフロントガラスに光が入らない高さ)にヘッドライトの光が入らないようにガムテープの位置を調整して、ヘッドライト表面にしっかりとガムテープを貼り付けます。
これで簡易ロービームの完成ですが、普段より光量が不足していますので、速度を落してゆっくりと運転してください。
これはあくまでも応急処置なので、なるべく早くバルブを交換するようにしましょう。
また、ガムテープを持っていなかったり、近くにコンビニなどが無くガムテープが手に入らない時は、あまり無理をせずJAFなどのロードサービスに救援を要請した方が無難です。
ヘッドライトの交換方法
ガソリンスタンドやカー用品店で交換して貰う事は、部品代の他に工賃もかかってしまいます。
自分で交換すれば工賃がかからなく、部品代だけで済ませられます。
ヘッドライトの交換は、一見難しそうですがやってみるとそんなの難しくないので自分で交換してみましょう。
1 車のボンネットを開け、ヘッドライト本体の後ろにある【ヘッドライトコード】を見つける
2 ヘッドライトコードの先端にあるコネクターを外し、バルブの位置を確認する
3 バルブ裏のゴムカバーを外すと共に、バルブを固定しているストッパーを外す
4 バルブを外し、新しいヘッドライトのバルブを取り付ける
5 ストッパーでバルブを固定し、バルブ裏のカバーを付ける
6 コネクターを差し込み、ヘッドライトの点灯を確認して完了
ヘッドライト交換時の注意点
ヘッドライトを交換する時は、必ずヘッドランプのスイッチが切れている事を確認しましょう。
消灯直後はバルブが熱を持っているため、時間をおいてから作業を開始するようにしましょう。
また、自分の手を保護すると共に交換部分に水分や油分を付けないためにも、手袋などを用意してから作業しましょう。
繊細な作業ができるように、薄手の滑り止めがついた軍手がオススメです。
まとめ
国産車に採用されているヘッドライトのバルブは、かなり長期的に使用できるように製造されているので、車検や定期点検でチェックしてもらえば大丈夫なはずなのですが、走行中に明るさが気になった時は、車を停止させて点灯状況を確認するようにしましょう。
普段より暗かったり、切れている場合は応急処置をしてすぐに交換するようにしましょう。