
エアータオルの普及で、以前に比べてその需要が薄くなってきた感のあるマスク。ですが、環境の変化により、本来の使い方から派生した様々な用途が出てきました。
新たに出始めた用途をベースに、ハンカチの新たな可能性について考えてみたいと思います。
ハンカチマスクはファッショントレンドになる?
まず、昨今で思いつくのは、マスクとしての活用でしょう。花粉症患者の増加や、新型コロナウイルスの蔓延などで市販のマスクが品薄状態になることが多発した結果、素材としてハンカチに目が向けられたのは、今さら説明するまでもないでしょう。
ハンカチ製のマスクには意外と粒子遮断効果がある
本来のものでない場合に気になるのが、本来の効果が損なわれないか、ということじゃないでしょうか。マスクでいえば、粒子の侵入をどれだけカットしてくれるかでしょう。
実は、慶應大学が行った実験によると、三つ折りにした布ハンカチは、空気中の粒子を60%~70%ほど遮断ができ、通常の使い捨て不織布マスクと同程度の効果があることがわかりました。
ハンカチ製のマスクはファッション性が高い
ハンカチ製であることの最大の利点が、結果的にではありますが、ファッション性が高いことでしょう。眼鏡が良い例ですが、世の中に浸透していくと、本来の機能(眼鏡の場合は視力矯正)にプラスアルファされ、生活に彩を与えてくれるか、という要素も加味され始めます。
ハンカチマスク選びが、ファッションのトレンドになる時代の到来も、充分あり得るのではないかと思います。
レジ袋有料化によりハンカチ製のエコバックのニーズが加速する?
2020年7月から始まった、レジ袋の有料化により、持ち運びができて使い回しが可能なお手製レジ袋へのニーズは高まっています。エコバッグは以前からも多くの人に利用されてきましたが、今回のレジ袋有料化によって、その流れは更に加速するはずです。
不況で財布の紐を締めがちな昨今です。そこで目を向けられるのが、箪笥の奥深くに眠っているハンカチではないでしょうか。
店に出向くまでの間、エコバッグが嵩張らないようにするため、ハンカチ大にまでたためるタイプのエコバッグも出始めているようです。
セブンイレブンでもエコバッグに使えるハンカチを製造&販売
エコバッグに使えるハンカチは、コンビニ最大手であるセブンイレブンでも、同社オリジナル製品として売られています。
エコバッグとして使えるハンカチは、マスクと同様に、今後の新たなトレンドになる可能性は充分に秘めていそうです。
実はセブンイレブンだけじゃない!コンビニで売られている個性的なハンカチ
実は、ユニークなハンカチを売っているコンビニは、セブンイレブンだけではありません。同じく大手コンビニエンスストアである、ローソンやファミリーマートでも、自社オリジナルの、個性的なハンカチが販売されています。
ローソンのハンカチはキャラもの
ローソンのオリジナルハンカチで最も目を引くのが、キャラものである点でしょう。直近では、人気漫画「鬼滅の刃」とのコラボ商品(タオルハンカチ)が展開されていたり、2019年秋には人気ゲームの「バンドリ!」とコラボレーションしたハンカチが売られています。
残念ながら、現在展開しているものは、デザインは特徴ある個性的なものですが、機能的な付加価値は無いようです。
過去には、小物入れにもなる、リラックマとコラボしたタオルハンカチを製造&販売したこともあったようですので、新展開に期待したいところです。
ファミリーマートのハンカチは今治タオルやマイクロファイバー入りなど素材に拘り
そしてファミリーマートです。同店で目を引くのが、今治タオルを使ったタオルハンカチと、マイクロファイバー入りでスマホやメガネを拭くのにも使えるハンカチの2種類でしょう。
特に、今治タオルを使ったハンカチは、複数のデザインで展開されている、店舗によってはコーナーの一角を占めるレベルで展開されているようです。
コンビニ業界は、数ある業界の中でも、特に流行や生活者のニーズを敏感に察知する業界といえます。世の中の環境変化などに合わせて、いま現状存在していない新たな形でのハンカチは、コンビニからはじまる可能性は充分にありそうです。
まとめ
1.ハンカチで作られたマスクは、粒子遮断効果が不織布マスク並みに高くて優秀。
2.エコバッグとして使えるハンカチも徐々に出始めていて、コンビニ最大手のセブンイレブンでも販売されている。
3.コンビニには個性的なハンカチが展開されている。先述のセブンイレブンのほか、ローソンではキャラもののアイテムとして、ファミリーマートではメガネやスマホ画面も拭けるハンカチが展開されている。