
夜だけど、気候が良いのでベランダで洗濯物を干そうと窓を開けたら、ハエが家の中に!
しかも家に入ると飛び回って全然外に出ていかない!
そんな悲しい体験、いちどはあるのではないでしょうか。今回は、ハエが家の中に入ってきたときの退治の仕方について紹介していきます。
家の中を高スピードで飛び回るハエはイエバエまたはニクバエ
侵入するやいなや、部屋内を鬱陶しいまでに素早く飛び回るあのハエ、名前をご存じでしょうか。一概には言い切れませんが、殆どの場合、イエバエかニクバエのいずれかでしょう。
イエバエやニクバエはどんなハエ?
この、イエバエやニクバエ、一体どのようなハエなのでしょう。概要は以下です。
イエバエ
体長は4~9mmほどで、生ごみや家畜の糞を好む傾向にある。そのため、病原菌を媒介することで恐れられており、O-157を媒介することでも知られている。
ニクバエ
イエバエよりも大きく、体長は8~14mmほど。卵を動物の屍体などに産み付け、孵化した幼虫(ウジ虫)はその肉の中で発育することから、ニクバエと呼ばれている。
うーん、以前紹介したユスリカとは違い、これはガチで触りたくない虫ですね。病気をうつされる危険性がありますから。
殺虫剤やアルコールがない場合は除菌スプレーや習性を利用してハエ退治
さて本題です。具体的に、どのような方法で、家に侵入したハエを退治すれば良いのか。
いうまでもなく、ベストなのは殺虫スプレーでハエを撃退することです。だがしかし、この記事をご覧になっている方は、恐らくはそれ以外の撃退方法を知りたくて来られていることでしょう。
そこで、状況別に、ハエの撃退方法を紹介します。
単純に殺虫剤を切らしている場合は除菌スプレーかアルコールで代用
単純に殺虫剤を切らしている方は、ハエが止まった瞬間を狙って、ファブリーズやリセッシュなどの除菌スプレーを思いっきりかけてあげましょう。ゴキブリに食器用洗剤をかけると退治できるのと同じ原理で、ハエは死んでしまいます。除菌スプレーに含まれている界面活性剤が、ハエの体表を覆っている油分を溶かして、気孔を詰まらせてしまうのです。
ハエが侵入した際に、テーブルや机などに食べ物が出ていたり、小さなお子さんがいたりする場合には、除菌剤をブン撒くのは抵抗があるでしょう。そういう場合は、アルコールスプレーを使いましょう。もちろん、エタノールでもOKです。退治できる原理は、除菌スプレーと同じです。
ハエの光走性の習性を利用して追い出す
多くの昆虫と同様、ハエも光がある方に飛ぶ、「光走性」という習性があります。侵入の瞬間、撃退スプレーがとても遠い位置にあったり、心情的にスプレー類を使いたくない場合には、この方法でハエを外に追い出しましょう。
やり方は単純です。まずハエを窓際に追い込みます。もしくは窓に行くまで待ちます。そしたらその部屋を締め切り、窓を開けましょう。ハエが侵入したのが夜であれば、部屋の明かりを消した上で窓を開けてください。
ビニール袋を使ってハエを捕まえる
光走性を利用した退治法は、非常にエコロジーですが、しくじるとかなり時間を要します。そういうときは、ビニール袋がある環境ならば、ビニール袋を活用しましょう。透明または半透明ではなく、白いビニール袋です。
ハエが飛んでいる時であれば、ビニールの口を広げて、その中にハエが入るようなイメージで、袋を振り回してみてください。ハエが止まっているときであれば、同様にビニールの口を大きく広げて、覆い取るイメージでそーっとハエに近づけて行ってください。
まとめ
1.家に侵入し、高スピードで飛び回るハエは、イエバエかニクバエ。
2.イエバエやニクバエは、病原菌を媒介することもある厄介な虫。
3.撃退スプレーがない場合は、除菌スプレーやアルコールスプレーで代用できる。
4.ハエの「光走性」の習性を活かした追い出し方や、ビニール袋を使って捕まえる方法もある。