
学校内の図書館利用や試験時、そして学生割引サービス適用の際などに提示が必要な学生証。
今回は、その学生証を再発行しなければならなくなった場合の対処法を紹介します。
学生証は身分証明書代わりにもなる重要物だから無くしたら即再発行を
学生証は、学校側から発行される、在学を証明する文書になります。昔は紙製のものが主流でしたが、1990年からはプラスチック製のものが一般的となり、現在に至っています。
日本の場合、中学や高校で配布される生徒手帳と区別され、大学生以上に交付されるものを指すことが一般的です。
学生証には、次の内容が記載されています。
・学生の氏名
・住所
・生年月日
・証明写真
・学校名
・校長または学長名と職印
・学生証の有効期限
学生証は、近年では色々な意味で重要なものとなっています。ひとつは、以前からもそうであったように、住民票などの公的証明書を発行する際の身分証明の1つとして機能をする点(ただし、公的機関が発行した身分証明書には当たらない)です。もうひとつは、近年私立大学を中心に顕著になっていますが、プリペイドカード機能や電子マネー機能、さらにはクレジットカード機能も付帯されている学生証も存在しています。
そんな、多機能化著しい学生証ですから、破損したり無くしたりした場合には大変です。場合によっては悪用される恐れもありますので、特に無くした場合にはすぐに再発行の手続きを取るようにしましょう。
学生証作成のフリーソフトなどがあり偽造リスクがある
学生証は、とくに他人の手に渡ってしまうと危険です。拾った方が良心的な方で、警察署に届けてくれれば幸いですが、運が悪いと悪用されてしまいます。
学生証は写真付きのものが一般的です。過去実際にあったようですが、写真の部分だけすり替えられ、金融機関などで悪用されたり、近年ではが学生証を作成できるフリーソフトも存在しますので、そういったツールで学生証を偽造されたりしてしまう恐れも充分にあります。
学生証を無くしてしまった場合には、大学の学生課に届け出るだけではなく、警察に届け出をすることも行いましょう。
また、再発行の手続きが面倒だからと言って、自分でフリーソフトなどを使って作成するのは違反行為(私文書偽造)になりますので、決してやらないようにしてください。
学生証の再発行は学生課へ!手数料がかかり期間が1か月以上の場合も
学生証の再発行の手続きは、大学の学生課で行っています。
学生証を再発行する際に気にしたいのが、その期間です。ポイントカードやクレジットカードなどと違い、数日で再発行ができるわけではありません。学生証の再発行には、1か月から数か月かかる場合が多いみたいですので注意しましょう。
試験の際に、学生証の提示を求められる場合が基本かと思います。試験時にはどうすればよいかなど、窓口の職員に相談をしておきましょう。
学生証の再発行の手数料は有料で1,000円から3,000円ほど
また、学生証の再発行には発行手数料がかかります。安い所だと1,000円ちょっとで済むようなのですが、大抵のところは2,000円から3,000円かかります。決して安い金額ではありませんから、保管はしっかりと行うようにしましょう。
学生証の再発行に必要なものは学校によって異なるので確認を
学生証を再発行する際に必要なものは、その学校によって異なります。ただ、学生課に足を運んだ際に、手数料と再交付願の書類を届ける点は共通しています。
学校によっては、学生証に貼るための写真の準備を事前に求められますので、学生課に足を運ぶ前に、必要なものを確認しておくと良いでしょう。
学生証の代わりになるものは通学証明書や保険証など
学生証を無くすと困る主な状況のひとつが、学生割引が適用されるケースでのやりとりです。
通学定期券を購入する時期と学生証の再発行の手続きの時期が重なった場合は、学校で通学証明書を発行してもらいましょう。
また、カラオケボックスなどの娯楽施設における利用で学生割引を使いたい場合には、事情を説明したうえで、保険証などの本人確認書類を提示すれば、概ね了承してもらえるようです。
もし、あなたが持っている保険証が国民健康保険証で、さらにそれも再発行が必要な場合には、下記を参考にしてください。
まとめ
1.学生証は、身分証明書代わりにもなり、他人の手に渡ると悪用の恐れもあるので、特に紛失した場合には、すぐ紛失届と再発行の手続きを。
2.再発行の手続きが面倒だからといって、学生証作成をフリーソフトなどで自作することは違反行為に当たる。
3.学生証を再発行する場合には、手数料が凡そ1,000円から3,000円かかる。
4.学生証が再発行されるまでの期間は、場合によって1か月から数か月かかることもある。試験期間までに再発行が間に合わない場合は、手続き受付窓口などで相談を。
5.学生証がない期間に定期券購入や学割適用をしたい場合、定期券については通学証明書を、カラオケボックスなどで学割を適用したい場合は保健証などで代用ができる。