超音波で昆虫忌避はできる?使い方は?ムカデやカメムシなどに効果的?

昆虫が大嫌いで、触ることすら憚られる。そういった方も多いでしょう。

機器だけではなく、最近ではスマートフォンアプリとしても実装されている超音波による害虫(昆虫)忌避の仕組みについて検証します。

超音波を使った虫除け機器は人体に影響がある?

不用意に薬品を散布できない飲食店での用途なのか、ネズミの侵入を防ぐ装置として、超音波タイプの機器が販売されているのは、家電量販サイトなどでしばしば拝見します。この機器、商品詳細の欄を見ると、ゴキブリや蚊にも効果的・・・なんて書いています。果たして効果はあるのでしょうか。

虫だけに不快な周波数の音を発する

不快に感じる音は、生き物によって違います。人間は2 kHz~4kHzの周波数帯の音に不快感を持つと言われます。一方、人間にとって害虫とされる昆虫は、15kHz~20kHzの周波数を最も嫌うと言われます。超音波タイプの虫除け機器は、この、それぞれが不快に感じる周波数の違いを活かした商品になるわけです。

昆虫(害虫)が最も嫌うのは超音波ではなく高周波

諸説ありますが、人間が聞こえないとされる超音波は、20kHz以上の周波のことを指します。つまり、一般に売られている超音波タイプの機器は、必ずしも超音波とは限りません。15kHz~20kHzだと、正確には「高周波」になります。

場合によっては人に聞こえて不快感を与える可能性がある

また、超音波も、絶対に人には聞こえないというわけではないようです。人によっては聞こえてしまいますから、身体的な悪影響はありませんが、音が聞こえ続ける不快感など、心理的な悪影響を与えてしまう可能性があります。その点は注意してください。

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超音波による害虫駆除はペットに悪影響を与える?

自らの手を煩わせることなく、害虫を寄せ付けないことができる超音波タイプの虫除け機器ですが、犬や猫などのペットへの影響はあるのでしょうか?

一般的に、犬が嫌う周波数は17kHz、猫は19kHzだと言われています。文字通りの超音波であれば、恐らくは大丈夫でしょうが、害虫が最も嫌うとされる15kHz~20kHzの周波数帯ですと、犬や猫にも嫌な音になる可能性がありますから、発する周波数には充分に注意をしましょう。

超音波式害虫駆除機は触ることが危険なムカデやカメムシ向け?

超音波式の害虫駆除機器が特に効果的なのは、どのような時、どのような虫に対してでしょうか?

筆者が思うに、次のようなシーンなのではないかと思うのです。

①人が活動できない時間帯に、②少しでも触ったら危険な虫に対して使う

ことです。具体的には、①は人が寝ている時間帯(動けませんからね)で、②は触ることに大きな被害が伴うものです。

以上の条件に特に該当するのは、ムカデとカメムシではないかと思います。

ムカデは夜行性ですし、何より恐いのが、人間が寝ているときに隙間から室内に侵入してしまうことです。強い毒を持っているのはご存じのとおりです。

カメムシも同じく夜行性です。ムカデと違い毒はありませんが、触ったら、あの、取るのに手間が凄くかかる、強烈なニオイのリスクが待っています。

就寝時の超音波での害虫駆除ならスマホアプリの代用も

昨今では、スマートフォン機器の発達に伴い、専用の機器だけではなく、スマートフォンアプリで、害虫が嫌う周波数の音を発してくれるものが出てきました。

ものによっては、周波数が調整できたり、寄せ付けたくない虫が嫌う周波数をピンポイントで選べたりするものもあるようです。

筆者が薦める、就寝時の活用をお考えの場合、スマートフォンアプリで代用するのも良いでしょう。純粋に効き目を求めるなら、専用機器という気はしますが、まずは感触を掴むという場合には適しているかと思います。

まとめ

1.超音波タイプの虫除け機器(害虫駆除器)は、人間にとっては不快ではないが、害虫にとっては不快に感じる周波数の音を出し、外周の侵入を避けようとするもの。

2.害虫が最も嫌う周波数は、15kHz~20kHzと言われている。15kHz~20kHzだと、犬や猫が嫌う周波数帯と重なるのと、正確には超音波ではないため人間も聞こえる可能性がある。超音波タイプの虫除け機器を使う場合は、周波数を確認することを忘れずに。

3.超音波タイプの虫除け機器を使う対象としてお薦めしたいのは、ムカデ対策とカメムシ対策。いずれも夜行性で、思わぬ形で触るのを避けたい害虫なので、寝ている際の虫除けとして活用するのが良い。

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