ボウフラを漢字で孑孒と書くのはなぜ?種類や生態や被害を知りたい

梅雨の時期から徐々に始まっていく、蚊に悩まされる生活。予防にベストなのはその根源から断つことです。今回は、蚊の幼虫であるボウフラの種類や生態などについて調べてみました。

ボウフラを漢字で書くと孑孒な理由

蚊の幼虫には、なぜボウフラという呼び名が付いているのでしょう?

ボウフラの名前の由来は、体を棒のようにクネクネさせて動く様からと言われています。時折クイズにもなりますが、ボウフラは漢字で書くと「孑孑」となります。なぜでしょう?

厳密に書くと、ボウフラという漢字は、「孑孑」ではなく「孑孒」という字になります。その理由は、実は象形文字で、孑孒はそれぞれ片腕(右腕と左腕)がない子供のことを表しているのです。ボウフラは、手足が無い幼虫という意味ですね。

雑学として覚えておいて損は無いでしょう。

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ボウフラは種類が豊富なため例外的な生態を持つものも存在する

蚊は、国内外含めると、2,500種類以上も存在します。国内だけでも、100種類を超えると言われています。2,500種類以上もいますので、生態も様々です。

基本的にボウフラは、水流のない汚れた沼や池に生息します。しかし、例外も存在します。ハマダラカの一部のように、汚れたところではなく、奇麗な水を好む種類の蚊や、トウコウヤブカのように、海水(塩分を含んだ水たまり)で生息する種類もいるのです。

また、すべてが水流の無いところを好むかというと、そうでもありません。渓流を主な生活場所にする種類もいます。さらには、食虫植物(サラセニア)の捕虫器内の水に生息するボウフラまで存在します。

実に種類が豊富なのです。雑学として調べるのに良い対象かもしれませんね。

ボウフラの生態は?完全変態で最短2週間ほどで成虫に

蚊は、完全変態をする昆虫です。つまり、卵から幼虫→さなぎ→成虫へと変化をする、ということです。いわゆる完全変態です。

先ほど紹介したように、種類ごとで塩分を含んだ水でこそ生息出来たり、水流があるところで生息したりという生態の違いはあっても、ボウフラ(幼虫)からさなぎを経て成虫へなるということは、どの蚊も共通しています。

卵からボウフラになるまで

蚊は、メスが血を吸って栄養を蓄えてから3~4日後に産卵をします。シマカなどで知られるヤブカ類の蚊は水際に、イエカ類は水面に産卵します。イエカ類は、卵舟と呼ばれる塊を、水面に浮かべる形で産卵します。

卵からボウフラに孵化するのは、凡そ1週間後です。イエカ類は水が無くなってしまうと死んでしまいますが、ヤブカはそうはいきません。水が無くなっても、3か月ほどは生きることができます。

ボウフラからオニボウフラ(さなぎ)になるまで

ボウフラの餌となるのは、水中の微生物や細菌類、生物の排泄物や死骸などです。一部例外もいて、カクイカ類、オオカ類のボウフラは、同じボウフラも餌とします。

温度によって、さなぎになるまでの期間は異なりますが、1~2週間ほど脱皮を繰り返し、蛹へとなっていきます。

オニボウフラから蚊になるまで

蚊のさなぎは、胸から伸びた呼吸管が鬼の角のようなため、オニボウフラと呼ばれます。

この、オニボウフラは、さなぎにしてはとてもよく動きます。あまりにも、動くため、蚊ではなく別の虫の幼虫と思うかもしれませんが、蚊のさなぎです。

オニボウフラは動けることもあり、とても警戒心が強いです。ボウフラの時と同じく、水面に浮上して呼吸をするのですが、何かが近づくと危険を察知してすぐに水中へと非難する生態があります。

それは、成虫へと変態をとげる期間にも関係があるかもしれません。オニボウフラは、なんと早いと2日ほどで成虫(蚊)へと変わるのです!

つまりは、短いサイクルだと、卵からボウフラなどを経て、2週間~3週間ほどで蚊(成虫)になるということです。

ボウフラ事態に害はないが蚊による被害があるから見逃せない

蚊は吸血被害やマラリアなどの伝染病を媒介するため、非常に問題なのですが、ボウフラ自体はどうなのでしょうか。

ボウフラは水質浄化に貢献する良い面もある

調べてみると、ボウフラには次の良い面があることがわかりました。 ボウフラはバクテリアを食べます。そして、物を食べたらフンとして排泄されます。ボウフラは、おしりにある呼吸器を使って、空気中の酸素を取り込む形で呼吸をします。そのことにより、水中で呼吸をするバクテリアと違って、水中の酸素が欠乏する状況を防ぎ、結果的に水質の浄化に貢献してくれる面があります。

ボウフラ時代の貢献度に及ばないレベルで大きい蚊の被害

ボウフラの良し悪しは、残念ながら成虫時(蚊)に人間にもたらす被害と天秤にかけて検討する必要があるでしょう。それでいうと、やはり蚊によってもたらされる被害の方がはるかに大きいという結論を出さざるを得ません。

蚊による被害を、確認の意味で敢えて整理してみます。

蚊の吸血行動による痒みなどの強烈な不快感に悩まされる被害

生活していれば誰もが味わう被害でしょう。後述する伝染病に例えかからなくても、その不快な痒みによって、物事への集中が損なわれたり、眠れなかったりとする被害があります。

とくに睡眠への悪影響は問題です。近年の研究で、睡眠不足は人間にとって様々な悪影響を及ぼすことが次々と判明しています。

蚊の吸血行動による伝染病などの蔓延被害

蚊の伝染病といえばマラリアが有名ですが、他にも多く存在しています。

日本脳炎やフィラリア、ジカ熱など多彩です。また、数年前に問題となったデング熱も、蚊が媒介となって広まった伝染病です。

また、近年、日本も含めて世界的に懸念されている伝染病であるウエストナイル熱についても、日本にも生息しているイエカやヤブカが媒介となることが明らかになっています。

人間を最も多く死に追いやっている動物は蚊である所以でしょう。

そのように考えると、ボウフラはやはり駆除せざるを得ません。

ボウフラが発生したらどのように駆除すればよい?

では、ボウフラが発生した場合、どのように駆除をすれば良いのでしょう。

実は、ボウフラの駆除方法は様々な手法が既に編み出されています。

専門的なものから、身近なアイテムで行える方法まで様々です。詳細はこちらの記事にまとめていますので、あわせてご覧になってください。

まとめ

1.蚊の幼虫は、体をクネクネさせる様からボウフラと名付けられた。「孑孒」という漢字は、手足がない子ども(幼虫)を表したもの。

2.基本的にボウフラは、水流のない汚れた沼や池に生息するが、食虫植物の捕虫器内の水に生息したり、塩分を含む水で生息したりするボウフラもいる。

3.蚊は、卵からボウフラ→オニボウフラ(さなぎ)→蚊になるまで、短いと2週間ほどでそのサイクルが完成する。

4.ボウフラは水質浄化に役立つ面があるが、蚊になった際に及ぼす被害を考えると、やはり駆除するのが妥当

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