
車の警告灯の中に、【バッテリー警告灯】というのがありますが、バッテリーに異常がある際に灯るランプなのですが、車の運転中やエンジン始動時に点灯したらビックリしてしまうと思います。
しかし、「バッテリーが弱っているだけ?」と思ってそのまま走行してしまう人も多いようなのですが、実はそのまま走ってしまうと危険な場合もあります。
車を安全に運転するためには警告灯の意味を知っておかなくてはなりません。
そこで今回は、バッテリーランプ(充電警告灯)について、その意味や点灯・点滅時の対処法などを紹介していきます。
そもそもバッテリーランプ(充電警告灯)って?
バッテリーランプとは、車のメーターパネル内のどこかに表示されるバッテリーマークで点灯・点滅する『警告灯』の事です。
各自動車メーカーによって名称は異なりますが、取扱説明書では『充電警告灯』と書かれている事が多いようです。
また、『バッテリー警告灯』などとも呼ばれますが、トヨタ・日産では充電警告灯という名称を使用しています。
このバッテリーを模した警告灯は、世界的に標準化された「ユニバーサルデザイン」となっており、国産車・輸入車のすべてで同じものとなっています。※多少の縦横比の違い、線の太さの違いはあります
バッテリーランプが点灯・点滅する原因は?
バッテリーランプが点灯する時は、バッテリーへの充電電圧が下がった時です。
基本的には異常発生時は「点灯」するのですが、点いたり消えたりすることもあるので、「点滅」として紹介していきます。※ウインカーのような点滅をする事はありません
なぜバッテリーランプが点灯するのか?
バッテリーランプ=充電警告灯という名称の通り、充電を担う『オルタネーター(発電機)』が故障しているか、電気系統に何らかの異常・故障が発生した時に点灯します。
また、バッテリーの寿命が訪れて電圧がかからなくなるケースもあります。
バッテリーにも寿命はあるので、電極やバッテリー液が劣化してくると、それまでの電気が発生しなくなります。
なお、バッテリーランプはエンジン始動時には他の警告灯とともに一斉同時に点灯し、エンジンがかかると消灯します。
他の警告灯が消灯し、バッテリーランプだけが点灯状態のままというケースは、充電系に何らかの異常があると考えられます。
バッテリーランプが点いたり消えたりする時
「点いたと思ったらすぐ消えた」「しばらく点いていたけど消えた」などの場合、オルタネーターを動かすベルトか、オルタネーター本体の異常が考えられます。
オルタネーターを動かすためのベルトが劣化すると、オルタネーターが正常に動かなくなり、充電ができなくなるため警告灯が点灯します。
しかし、たまにベルトが正常に動くと警告灯は消えてしまうので、点いたり消えたりする現象が起きてしまいます。
ベルトに異常がある場合は、ベルトの張りを調整したり交換することで治りますが、ベルトに異常が無ければオルタネーター本体に異常があると考えられます。
もちろんオルタネーターにも寿命があるため、バッテリーランプが点いたり消えたりする場合はオルタネーターの交換時期かもしれないので、警告灯が点灯したらディーラーや整備工場に相談しましょう。
ずっと警告灯が点灯している時
バッテリーランプがずっと点灯しているときは、オルタネーター本体が故障していると考えられます。
点灯している間はバッテリーの充電ができなく、バッテリー残量が底をつくとエンジンが停止してしまい、重大な事故を引き起こしてしまう可能性があります。
バッテリーランプが点灯したままの時は、車を安全な場所に移動しJAFやディーラーなどに相談しましょう。
バッテリーランプが点灯した時の修理費用
充電系統の異常で最も多い故障は、オルタネーターです。
この交換修理費用は車により大きく変動しますが、軽自動車の場合安いもので数万円~10万円かかり、高い場合では20万円以上というケースもあります。
オルタネーター以外の故障では、車両を制御するコンピューターの基盤交換で10万円~20万円といったケースもあります。
バッテリーランプが点灯した時の対処法
バッテリーランプが点灯したら、焦らず落ち着いて車を安全な場所に停車してから、ディーラーや整備工場などに電話しましょう。
バッテリーランプが点灯しただけでは、異常の詳細はわかりません。
オルタネーターが原因なのか、その他が原因なのかは整備工場に車を持ち込んで点検しない限りは判断できません。
バッテリーランプが点灯しても、直ちに運転に支障をきたすことはなく、しばらくしてから消えるケースもあります。
ただし、この場合でもディーラーや整備工場での点検は必ず行うようにしましょう。
まとめ
バッテリーランプは、車の安全運転に重大な影響を及ぼす警告灯ではありません。
充電警告灯やバッテリー警告灯とも呼ばれる充電関係の異常を示す警告灯で、その異常の原因は整備工場などで見てもらわないとわからないものです。
直接的な予防方法は、バッテリーの点検をしっかりやっておく位しかありませんので、日常から愛車の点検・メンテナンス・指定された定期点検をしっかり行いましょう。