アザミウマ(スリップス)駆除!オルトランなどの農薬ローテーション

花壇の花を見てると、チョロチョロと動く小さい虫はいませんか?アブラムシよりもスリムでたくさんいたらそれはたぶんアザミウマスリップス)です。 

アザミウマは大量発生してしまうと、花や葉が褐色になったり色が褪せたようになり、花の見た目が悪くなってしまいます。絶対駆除しなければいけませんね。 

そこで今回はアザミウマについて勉強していきます。 

アザミウマ(スリップス)って? 

アザミウマは、体長1~2㎜程度で小さいため見つけにくく、大量発生しやすい害虫です。パッと見はアブラムシに似ていますが、アブラムシよりもスリムで羽があり、風に乗って飛ぶことができます。 

アザミウマは、ナス科ナス・ピーマン・トマトなど)、ウリ科キュウリなど)、ユリ科ネギ・アスパラガスなど)、バラ科イチゴ・バラ)などを好み、特に果樹などの植物は被害にあいやすいので注意が必要です。 

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アザミウマによる被害 

アザミウマは、草花・野菜・果樹・花木など、さまざまな植物に寄生します。植物に針を突き刺して、内部の汁を吸汁します。被害を受けた部分は、葉緑素や色素が抜けてしまいシミのように変色してしまいます。放っておくと新芽が変形したり、実が大きくなりすぎたり、花が咲かないという症状が現れます。 

ナスの実に傷がつく 

台風の後などでは、実がこすれれて傷がつくこともありますが、普通のときにナスが傷つくようなことがあった場合は、アザミウマが原因かもしれません。 

キュウリの葉に斑点 

葉の葉脈に沿って白く色が抜けていたり、葉が黄色の斑点模様になっている場合は、アザミウマを疑い、表面に虫がいなくても葉裏まで確認しましょう。そのままにしておくと、すぐに葉全体に広がってしまいます。 

バジルの葉が白くなる 

コンパニオンプランツとしても活躍するハーブの1つの、バジルもアザミウマの被害にあいやすい植物の1つです。白い小さな斑点が広がり、全体的に葉が白くなりクシャクシャになる葉が出てきたら、葉の表面から裏までよくアザミウマを探してください。 

また、さまざまなウィルス病の媒介になることもあります。黄化えそ病を引き起こすトスポウィルスの仲間は、アザミウマによって広がったものです。また、トマトやオクラに見られる白ぶくれ症は、アザミウマが花の中の子房に産卵することで発症します。 

農薬をローテーションでアザミウマ駆除 

アザミウマのように小さく、数が増えやすい害虫には長期的効果がある浸透移行性殺虫剤がオススメです。有効成分が根から吸収されて、葉裏・新芽・花粉の中など薬剤がかかりにくい場所にいる吸汁性害虫にも高い効果があります。 

農薬はローテーションで使うと効果的です。ローテーション間隔を短くすることで、より効果が発揮されます。使用する薬剤の系統が頻繫に変わればアザミウマも適応しにくくなるので、薬剤抵抗性の発達を遅らせることができます。また、長期間同じ農薬を使っていると、耐性がついてしまう原因になってしまいます。 

オルトラン粒剤やオルトラン水和剤などが効き目がありますが、耐性いの強いミナミキイロアザミウマにはベストガード粒剤や、モスピラン粒剤などが有効です。 

オルトラン 

オルトランには大きく分けると3種類あり、水に溶かす水和剤・そのまま使う粒状スプレータイプのものがあります。 

オルトランの有効成分はアセフェート有機リン系農薬)です。 

水和剤は、散布面積が広い場合や、背の高い庭木などに適しています。効き目は浸透移行性で、効果の持続性があり、広範囲の害虫駆除にオススメです。 

粒状は、撒いた粒状の成分が植物の根から浸透して、葉などに移行して長くとどまるため、吸汁する害虫や葉を食べる害虫に効果があります。 

ベストガード粒剤 

ベストガード粒剤もオルトランと同じで浸透移行性の薬剤です。有効成分は、ニテンピラムです。 

臭いが少なく効果が持続するので、トマト・ナス・キュウリなどの野菜や草花・観葉植物など幅広い植物に使えます。 

モスピラン粒剤 

モスピラン粒剤もほかの薬剤と同じく浸透移行性の薬剤です。有効成分は、アセタミプリドです。 

効果が高くたくさんの種類の植物の害虫駆除ができますが、医薬用外劇物の指定を受けているため、通販などで簡単に買うことはできません。 

天敵で防除 

薬剤などを使いたくないときは、天敵を活用するのも防除に有効です。 

ハナカメムシ類カブリダニなどは、アザミウマの幼虫を食べてくれます。中には生物農薬として実用化されている種類もありますので、薬剤と組み合わせてみるのもいいと思います。 

アザミウマ予防 

花がら摘み 

アザミウマの生体上、花がらなどのエサがあれば発生してしまいます。花が咲き終わったら早めに花を摘みましょう。花がらが地面に落ちていない状態がベストです。また、花がメインの植物は花が咲き終わったら根から引っこ抜いておきましょう。 

雑草の駆除 

雑草の駆除はガーデニングの基本です。雑草は幼虫のエサにもなってしまいますし、夏に活動する害虫たちの冬越しのための住まいにもなってしまうので早めに抜いてください。周囲に水場や畑がある場所は被害が拡大しやすいので特に注意が必要です。 

シルバーマルチ・反射テープを使う 

アザミウマは、キラキラしたものや光を嫌うので見えにくい場所に発生してしまうのが厄介な点でもあります。シルバーマルチを敷いたり、銀色の反射テープを周囲に張ったりするのも効果的です。 

まとめ 

アザミウマは種類が多く、大量発生することから、薬剤で1度に駆除するのは難しい害虫です。 

ガーデニングや家庭菜園をするときは、発生しにくい環境を作ることが大切です。 

もし、アザミウマが発生してしまったら、農薬のローテーションなどで駆除と併せて予防策も一緒にやりましょう。 

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