エアコン24時間つけっぱなしの節約術で得する家と損する家

24時間つけっぱなし節約術

夏のエアコン24時間つけっぱなしにしている方が節電になるという情報が、ネット上にあるが本当だろうか?

この話題に乗った知人が4LDKの一戸建てで検証してみた結果、面白い結果となりました。

4人家族で全員日中は仕事に出ている知人の家は、夏の電気代が大体2万5千円程度でした。

24時間エアコンをつけていた方が電気代の節約になるなら、全部のエアコンを1か月つけっぱなしにしてみよう!と家の中のエアコン4台を1か月間つけっぱなしにしてみた結果電気代の請求は4万円になり、すぐにやめる結果に!

電気代が安くなるとは何だったのか?

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24時間つけっぱなしはなぜ安くなるの?

知人の話を聞いた時、当然の結果だろうと思いました。

なぜ、電気代の節約になるか?が重要です。

畳数のめやす能力(kW)消費電力(W)
冷房11~17畳(18~28m2)4.0(0.8~4.3)1660(165~1960)
暖房11~14畳(18~23m2)5.0(0.8~7.3)1480(135~2580)

これは、あるメーカーのエアコンのスペックなのですが、注目したいのは消費電力の赤い文字のところです。

これの意味するところが分かれば、24時間つけっぱなしの節電術が見えてきます。

エアコンの消費電力は一定ではない

消費電力が165~1960Wと大きく開きがあります。

最大消費量が1960Wで最小が165Wと10倍以上の開きがあることが分かります。

エアコンの冷房は設定温度になるまでフルパワーで運転するため1960Wの消費電力量になりますが、設定温度を下回ると165Wの消費電力になります。

エアコンのスイッチを入れた瞬間が最大消費量となる為、オン・オフをしない事によって消費電力を減らすのが24時間つけっぱなし節約術なのです。

最小電力で運転するには条件がある

一回冷えた部屋を維持することで、電力を抑えることが分かったと思いますが、必ずしも節電効果を得られないのはなぜでしょうか?

私の知人が実践し失敗した原因は、ずばり日当たりです。

日当たりの良い部屋は室内温度が上昇して、設定温度をたびたび上回ることが発生してしまいます。その都度エアコンは出力を上げて設定温度になるまで部屋を冷やしますので無人の日中帯にかなりの電力消費が行われてしまいます。

この様に、室内温度が上昇してしまう場合はかえって消費電力が増えてしまう事になるのです。

節電効果を発揮させるための条件は?

室内温度をあげない工夫をすれば、一軒家でも節約になることはあります。ただし条件的にはマンションなどに比べて不利になります。

まず、日中太陽の光をすだれなどを使い遮ることにより室内温度が上昇するのを防ぐ事できます。しかし、すべての窓をふさぐのは大変ではあります。

なので、雨戸などを締め切っておくのも有効です。

ただし、木造住宅の場合は断熱性に劣るのでどうしてもエアコンが頑張ってしまいます。断熱効果の優れた家であることも重要になります。

その他出入りが多く室内温度が上がりやすいのもマイナスになります。極力出入りが無いようにすることです。

この様に一軒家の場合はエアコンつけっぱなしの節約術は大変です。

ただし部屋を絞ってエアコンをつけっぱなしにするのは有効かもしれません。リビングだけに限ってエアコンをつけっぱなしにするなどの工夫をすれば多少の節約になるかもしれません。

その場合はもちろん日光を遮るなどの工夫は必要です。

対して一人暮らしのワンルームで雨戸があり日差しが入らないように出来ればかなりの節電効果があるかもしれません。

マンションの場合は窓の日差し対策をすれば比較的簡単に遮ることが可能です。鉄筋コンクリートでできているものが多いので、断熱効果も一軒家より優れているものが多いはずです。

まとめ

エアコンの出力が上がらないように出来るなら、つけっぱなしの方が節電効果は高くなります。

室内温度が上がりやすい環境では、つけっぱなしでは電気代が高くなってしまいます。エアコンのオン・オフを行った方が節電できるのです。

自分の部屋がどのような条件かを見極めて、実践するのが良いでしょう。

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